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ikadoku

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発想の整理学 ――AIに負けない思考法

2020年08月27日
アイディア・発想法・企画 0

発想の整理学 ――AIに負けない思考法 (ちくま新書)
満足度★★★ 
付箋数:23 
posted with ヨメレバ
「AI」がこのまま発展していくと、
将来、私たちの仕事は奪われて
しまうのでしょうか?

それは、仕事の種類によるでしょう。

AIが得意なのは「さばく仕事」。

これは過去の知識のデータベースから
役立ちそうな知識を取り出し、
現実に適用する仕事です。

解決に至るルートを見つけ出します。

次から次へとやってくる問題や課題に、
過去の知識を用いて解決する仕事は、
AIに取って代わられてしまいます。

一方、AIに取って代わられることが
ないのが、「知恵を働かす仕事」。

現在のように社会や人々の意識が
大きくかつ急激に変化する時代には、
過去のデータベースにある知識は
それほど役に立ちません。

しかも、従来の延長線上に答えは
ないので、将来の予測も困難です。

このような状況は、AIは不得意なので、
人が知恵を働かせ、創造的な問題解決
をしていく必要があります。

それでは、人にしかできない、
創造的な問題解決はどのようにして、
行っていくのでしょうか?

その手法を紹介するのが本書です。

著者は、川喜田二郎さんが主宰する
研究所に所属し「KJ法」の研究と
普及に、20年間従事した経験のある
山浦晴男さん。

ちなみに、KJ法とは、情報カードに
記述し、そのカードをグループごとに
まとめて、図解してアウトプットする
ための手法です。

ワークショップなどでよく用いられ、
創造性開発、創造的問題解決の方法
として広く知られています。

山浦さんは、その後、独立して、
KJ法をベースとした発想法などを
開発しました。

本書では、山浦さんが開発した3つの
思考方法を紹介します。

1つ目は、「質的統合法」。

これはKJ法に準拠した思考法で、
渾沌とした実態を論理的把握できる
手法です。

この質的統合法を応用して写真に
用いた、「写真分析法」も併せて
紹介されています。

2つ目は、「ロジカル・ブレスト法」。

これは実態の把握を踏まえ、
深く考えるための方法です。

背景要因や原因、事の本質、
実態が意味する真意を掘り下げつつ、
アイディアを発想します。

ツールとして、エクセルを使います。

3つ目は、「コスモス法」。

これは問題や課題の解決策や
何らかの結論を導くための手法です。

模造紙を使って情報を配置し、
それを徹底的に整理します。

この手法は、企画を立てる方法
として役立ちます。

ここでは、アイディアを絵にして
発想を促す「イラストアイディア法」
も併せて解説されています。

いずれの発想法も手順を読んだ
だけでは、できるようになりません。

実際に手を動かして試してみないと、
始まらないでしょう。

本当に発想法として効果を発揮するには、
ある程度の練習や慣れも必要です。

そこで本書の最終章では、練習法を
解説し、習得までの道筋も示しています。

第1章 AIに負けない仕事とは何か
第2章 実態を捉える
第3章 深く考える
第4章 企画を立てる
第5章 実際にやってみる

この本から何を活かすか?

「ロジカル・ブレスト法」の原点は、
意外なものにありました。

それは、「四コマ漫画」です。

山浦さんは、四コマ漫画に接続詞を
加えて、4つのタイプに分類しました。

・矛盾型アイディアタイプ
・連想型アイディアタイプ
・矛盾型掘り下げタイプ
・連想型掘り下げタイプ

確かに、四コマ漫画はパターンが
存在するからこそ、量産可能です。

そのパターンを思考法に用いるのは
なかなか興味深いと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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