活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

伝わる[図・グラフ・表]のデザインテクニック

2020年08月26日
文章術 0

伝わる[図・グラフ・表]のデザインテクニック
満足度★★★ 
付箋数:24 
posted with ヨメレバ
図表やグラフのデザインを修正する
ときに、デザイナーはどんなポイント
を見ているのでしょうか?

駆け出しのデザイナーは上司から、
次のようなアドバイスをもらうようです。

・これはちゃんとそろっているのか?
・ここはもっと近く、ここはもっと離す
・もっと大きく! 全然変わってない
・そもそもこの要素を消せないのか
・これとこれは同じか? なぜ変える
・パッとしない!

実はこの上司からのアドバイスは、
ある法則に則っています。

それが「ゲシュタルトの法則」。

ゲシュタルトは、「ゲシュタルト崩壊」
や「ゲシュタルト心理学」という単語で
聞いたことがある人も多いでしょう。

そもそもゲシュタルトとは、ドイツ語で
形、形態、状態の意味です。

ゲシュタルトの法則とは、人間がものを
見るときに、まとまりやグループとして
視覚認知する性向があること。

プレグナンツの法則とも呼ばれます。

この法則には、次の7要素があります。

1.近接の法則
 近くにあるもの同士が、同じグループ
 だと認識されやすい。

2.類同の法則
 同じ色や、同じ形同士が同じグループ
 だと認識されやすい。

3.共通運命の法則
 同じ方向に動くもの、同じ周期で
 点滅するなどが、同じグループだと
 認識されやすい。

4.良い連続の法則
 図形はつながった形になりやすいと
 認識されやすい。

5.閉合の法則
 【】や()のように、閉じた形は
 同じグループだと認識されやすい。

6.面積の法則
 小さいものが図として、大きいものが
 背景として認識されやすい。

7.対称の法則
 対称な図形は閉じた図として認識
 されやすい。

本書は、このゲシュタルトの法則を
利用して、デザインの基礎を学ぶ本です。

企画やレポート、プレゼン資料などを
作成する時に、わかりやすく伝える
シンプルな図・表・グラフを作る
コツをまとめています。

著者は、UIデザイナーの北田荘平さん
とデータストラテジストの渡邉真洋さん。

本書では、ゲシュタルトの法則の
7つの要素を、4つのポイントとして
単純化しています。

「そろえる」
「まとめる」
「メリハリをつける」
「ルール化する」

この4つのポイントで、ダメな例
(×:Bad)と良い例(○:Good)を
左右の見開きのページで対比して
解説します。

オールカラーで横長の形の本なので、
開いたままでデザインするには
使いやすそうです。

ただし、本書のデザインを真似る
というよりは、自分でデザインした
図表やグラフをチェックするという
使い方が正しいかもしれません。

巻末には、40項目のチェックリスト
が掲載されているので、これを基に
作った図の確認するのがいいでしょう。

ビジュアルコミュニケーションの
基礎が詰まった本だと思います。

 第1章 ストーリー [構成・設計]
 第2章 レイアウト [平面構成]
 第3章 ビジュアル [図解]
 第4章 データ [グラフ]

この本から何を活かすか?

 「図やグラフ、表を作成するときに
 まずやるべきことは、それらを
 使って相手に何を伝えたいか、目的を
 しっかりとイメージすることです。」

本書はデザインのテクニック本ですが、
その前にそれを使う目的や場面を考える
ことの重要性を強調しています。

目的を蔑ろにして、デザインすると、
本末転倒のものが出来てしまいます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

気に入ったらシェア!

ikadoku
この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

コメント0件

コメントはまだありません