高岡式 超最強の疲労回復法
高岡式 超最強の疲労回復法
満足度★★
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高岡英夫 カンゼン 2020年06月09日頃
「世界の超スーパーアスリートの能力
メカニズムから導き出したアイディアを、
一般のビジネスパーソンやスポーツ選手
の疲労回復法に使うと、どんな方法
よりも優れた効果を発揮し、さらに
同じ方法を続けることで、一直線上に
エスカレーターで登るように高能力化
していくことができます。
なぜそれが可能なのか、その疑問に
明快な科学的解答を与えながら、
そうした疲労回復法を習得して
いただくのが、本書の目的です。」
随分、たいそうな本と巡り合って
しまったような気がします。
著者は、運動科学者、高度能力学者
の高岡英夫さん。
「ゆる体操」の提唱者として有名な
方のようでしたが、私ははじめて
知りました。
本書は、タイトルにある通り、
疲労回復法を伝える本です。
しかし、ただの疲労回復本では
ありません。
疲労をどこまで回復させるのか?
このゴールが大きく違います。
一般的な疲労回復本は、疲れが取れ、
疲れていない状態を目指します。
しかし、本書ではその状態を
「ゼロレベル」と言い、もっと先の
状態を目指します。
疲れていない → 元気だ → 絶好調だ
→ ありえないほど元気だ
高岡さんは、この通り越した状態を
「正の疲労度」と呼び、極限的に
元気になることをゴールとします。
超最強高疲労回復法の1つとして、
高岡さんが挙げているのが、
「全方向均等軸呼吸法」です。
これは、軸を中心にして、胴体の
中で肚・腰、胸・脇・背中が
全方位に使われる真の呼吸法。
この呼吸法は、最近話題になった
IAP呼吸法の何歩も先を行く、
世界最先端かつ最大、最高峰の
呼吸法だと説明されています。
では、具体的にどんな疲労回復法を
行うのでしょうか。
本書の中から2つの方法を紹介します。
1つ目は、呼吸法を使った、
「仰臥呼吸体操法」。
1. 仰向けに寝て両足を直角に立て、
全身をダラ~として楽にします。
鼻呼吸でゆったりと息を吸い込み、
ゆっくりと息を吐く。それを何度か
繰り返した後、息をゆっくりと
吸い込み、「残気10」にする。
2. 息を主口呼吸で7割吐き出して、
「残気3」で息を止める。
3. 「残気3」のまま、息を胸・脇
・背中に引き上げる。
4. 「残気3」のまま、息を腹・腰に
下ろす。2~4を3回繰り返す。
これは強疲労状態に効く呼吸法です。
2つ目は、「下腿膝擦法 仰臥位」。
1. 床に仰向けに寝る。左脚の膝を
90度に曲げ、膝を立てる。
2. 左膝の膝小僧の上に、右脚の
ふくらはぎをのせる。
このとき、「ダラ~」「クタ~」
と言いながら脚の力を抜くのが
ポイント。上手く力が抜けると、
ふくらはぎに膝小僧がめり込んで
くるのが感じられる。
3. ふくらはぎを前後(頭と足先の
方向)に、自分の体軸に平行に、
およそ10センチの幅で動かす。
これを片脚ずつ行います。
とにかく全身、特に脚の力を抜いて
脱力状態でやることが大切のようです。
やってみないと効果はわかりません。
ただし、本書は具体的な方法よりも、
理論の解説に重きを置いた本です。
具体的な疲労回復法を知りたい方に
とっては、ズレた内容になっている
かもしれません。

「ゆる体操」も私は知らなかったので、
調べてみました。
「ゆる体操を行うと、固まったからだを
上手にゆるめることができます。
すると体のコリや冷えがスッキリ解消し、
血液や体液の循環が良くなり、
深い呼吸ができるようになります。」
ゆる体操 無料動画
基本的には、本書で紹介されている
疲労回復法と同じような気がします。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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