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カラスはずる賢い、ハトは頭が悪い、サメは狂暴、イルカは温厚って本当か?

2020年07月30日
科学・生活 0

カラスはずる賢い、ハトは頭が悪い、サメは狂暴、イルカは温厚って本当か?
満足度★★★★★ 
付箋数:28 
posted with ヨメレバ
 「正直、こういったキャッチーな
 動物名を使い、読者をフックする戦略
 にはみなさんも食傷気味ではないかと
 思うのだが、これもまた、生物の
 生存戦略のようなものであるのだろう。
 まあ、本好きの方は目次くらいは
 読んでくださるだろうから、それで
 内容はだいたい判断できて、
  “あー、いつものあの手かよ、
 こんな見え透いたタイトルつけや
 がって、こいつも落ち目だな” 
 とせせら嗤いながら本棚に戻される
 かもしれない。」

チョット待って、本棚に戻さないで!

いや、そもそも今のご時世だと、
書店に行っていないかもしれません。

少なくとも、今この記事を読んでいる
方は、スマホかPCで見ていると思うので、
迷わず、「今すぐ買う」をクリック
しましょう。

読んで損はありません。

それどころか、「すごい面白い本に
出会ったな」と思えるはずです。

本書は、カラス研究の第一人者の
松原始さんの、動物科学エッセイ。

 「動物行動学の目を通した動物は、
 決して世間で思われている通りの
 姿をしていない。第一、動物の
 行動はそんなに単純ではない。
 (中略)本書ではまず “きれい” 
  “かわいい” といった見た目の誤解、
 それから “賢い”  “やさしい” と
 いった性格の誤解、そして
  “亭主関白”  “子煩悩” といった
 生き方の誤解について、生き物の
 実例からご紹介したいと思う。」

どうやら、私たちは人間の行動や
考え方を、動物にも投影して、
勝手に思い込んでしまう傾向が
るようです。

そのため、様々な誤解が生じています。

本書は、それを少しでもなくして、
動物に対して、事実に基づく、
ニュートラルな見方ができるように
する本です。

本書には相当な数の動物が紹介
されているので、興味のある動物が
何かしら出てくるはずです。

イラストも素敵で、さらに動物への
興味が掻き立てられます。

私が本書で、注目したのは、
「ハチドリ」です。

ハチドリは、ホバリングしたまま、
花の蜜を吸う、体重が10グラムにも
満たない、かなり小さな鳥。

 「体熱を補うために食べ続け、
 食べるために羽ばたき続け、
 羽ばたき分の栄養も補給するために
 もっと食べ続けなければならず・・・
 自転車操業の見本みたいな生き方
 である。いや、実態はもっとひどい。
 ハチドリは仮に1日じゅう食べ続け
 ていても、気温や餌条件によっては
 餌が足りないと考えられている。」

ハチドリのように、体が小さいと、
体内に熱を保っていられないので、
ジャンジャン熱が逃げるようです。

逃げた熱を補うために、常に食べ
続ける必要があります。

それを可能にするために、生み出さ
れたれたのが、花に止まらず、
ホバリングして蜜を吸うという技。

しかし、ホバリングするためには、
超高速で羽ばたくので、それによって、
さらに体の熱が奪われていく。

もし、熱を蓄えるために、体を大きく
すると、ホバリングできなくなる。

まるで借金地獄で、にっちもさっちも
行かなくなった状態のようです。

そこでハチドリが編み出したのは、
寝ている間は、シャットダウンする
という荒業。

夜間は、体温を下げ、代謝を下げて、
毎晩「冬眠」することにしたのです。

 「毎日のように休眠して省エネに
 努めるという、綱渡りのような
 方法で収支を合わせているのは、
 ハチドリぐらいしか思い当たらない。
 彼らは地獄のように忙しい日中と、
 完全休止状態の夜という、両極端
 な世界を生きているわけだ。」

この本から何を活かすか?

本書を読んで思ったのは、
「もっと早く松原さんの本と出会い
たかった」ということ。

単に動物愛に溢れているだけでなく、
松原さんの書く文章が面白い。

以下、他の本も読んでみたいですね。

カラスの教科書
鳥マニアックス
カラス屋、カラスを食べる

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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