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ソロスは警告する

ソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオ
ソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオ
(2008/09/02)
ジョージ・ソロス (解説)松藤 民輔  商品詳細を見る

満足度★★★

ジョージ・ソロスさんの「哲学」を語った本です。

  「サブプライム危機は、超バブルの崩壊のスイッチを入れた、
  いわば引き金でしかなかったのだ。」

こういった金融危機に対する警鐘も述べられていますが、
本書でソロスさんが最も言いたかったのは、
ソロス哲学の真髄でもある「再帰性の理論」について。

これは、市場が需要と供給の均衡点に収斂するという
「均衡理論」を否定する考えで、本書の端々から、
ソロスさんの「再帰性の理論」を世間に認めさせたいという、
執念さえ感じられます。

再帰性について私の理解の範囲で説明すると、
人はある時点の市場を見て投資をしますが、その投資行動自体が
市場にも影響を与え、判断した時点とは違う市場になってしまう。

思考と現実が相互に干渉し合うので、期待した結果とは
乖離してしまうということです。

個人的には、「再帰性」と表現するよりも、「相互干渉性」とか、
「相互作用性」と表現した方が、合っている気がします。

更にこの説明に、人は不完全な情報を元に判断するので、
常に間違う運命にあるという可謬性(かびゅうせい)の話が
絡んでくるので、けっこう理解しにくい印象を受けます。

いずれにせよ、古いパラダイム(均衡理論)から、
新しいパラダイム(再帰性理論)に切り替える必要があるので、
過去の経験を未来の判断に使うな、ということでしょう。

本書は、金融や投資の知識はなくても読めますが、
ソロスさんの哲学的思考に馴染めない人には、
少し苦しく感じる啓蒙書かもしれません。

この本から何を活かすか?

巻頭の解説で、松藤民輔さんも言っていますが、
2008年1月~3月までのソロスさんの投資行動が日記形式で
書かれているのは貴重です。

実質、7日間ぐらいの日記ですが、何をどう判断して、
ポジションを取っているかの一端が披露されています。

とにかく、米国はショート、中国&インドはロングという
見通しのようですね。

恐らく、現時点でもソロスさんのシナリオは
変わっていないと予想されますので、
これに逆らうようなポジションを立てないよう、
注意しなくてはなりませんね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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