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ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

東京改造計画

2020年07月20日
社会・国家・国際情勢 0

東京改造計画 (NewsPicks Book)

満足度★★
付箋数:18

この本が執筆されたときは、てっきり、
堀江貴文さんが、東京都知事選に
興味を示していると思っていました。

しかし、蓋を開けてみると、
2020年の都知事選には、堀江さんの
写真がポスターには使われたものの、
本人は出馬せず。

まんまと騙されました。

遅きに失した感がありますが、
今更ながら、『東京改造計画』を
読んでみました。

冷静に読んでみると、堀江さんが
自分で本気で都政をやろうと思って
いないことがわかります。

堀江さんのマーケティング手法に、
多くの方がまんまと乗せれれて
しまったということです。

 「小池百合子都知事が誕生したのは、
 2016年7月の都知事選だった。
 小池都政の4年間とは、いったい何
 だったのだろう。
  “東京大改革宣言” と銘打って、
 彼女は “七つの0” を公約にした。
  “待機児童ゼロ”  “残業ゼロ” 
  “満員電車ゼロ”  “ペット殺処分ゼロ” 
  “介護離職ゼロ”  “都道電柱ゼロ” 
  “多摩格差ゼロ” だ。
 これだけ大風呂敷を広げておきながら、
 とくにゼロが実現していないことに
 呆れ返る。(中略)
 言いぱなしの公約がどうなったのか
 検証されない政治家とは、ずいぶん
 お気楽な商売だ。」

これに対して、堀江さん自身は
どうなのか?

本書で語っていることは、堀江さんの
公約ではないし、無論、政治でこれを
実現しようとしたものではありません。

アイディアには価値はありません。

アイデアは考えつくことよりも、
実行することの方が何倍も難しい。

本で語ることと実際にやってみる
ことの違いは天と地ほどあります。

そういう意味では、堀江さんと、
小池さんは五十歩百歩なのでしょう。

ただ、堀江さんはそれがわかった上で、
本書を自身のマーケティングに使って
いるような節がありました。

 「この本には東京都に対しての
 僕の提言を書いた。これまでの常識
 に縛られている人にとっては耳の
 痛いであろう “正論” から、
 テレビのコメンテーターが怒り出し、
 SNSが炎上しそうな “極論”  “暴論” 
 まで、すべて書いた。
 僕は空気を読まない。媚びない。
 権力にもメディアにも都民にも
 いい顔をしない。大いに批判され
 嫌われるであろう。でも、それでいい。
 誰かが強い意志をもって強い提言を
 しなければ東京は変わらない。」

堀江さんが、本書に書いたことで、
予想通りに大きな批判が起きた
提言がありました。

 ・満員電車は高くする
 ・大麻解禁
 ・低用量ピルで女性の働き方改革

批判が起こるのはすべて想定内
というより、堀江さんの狙い通り
だったことでしょう。

本書には全部で37個の提言が書かれて
いますが、1つも実現する可能性が
あるようには思えませんでした。

その証拠に、今回も小池さんが
都知事として選ばれました。

それが多くの方が考える現実です。

だからこそ、堀江さんの尖った意見は
目立つし、一人を魅了することに
なります。

実現しない政治への提言という
意味では、大前研一さんの言っている
ことの方が、まだ実現する可能性が
高いように思えました。

この本から何を活かすか?

雑誌「ビッグコミック」で連載中の
マンガ『江戸城再建』。

これが堀江さんの提言に入っています。

お城は作ったとしても、保守にも
ものすごくお金がかかります。

それしか観光資源がない地方都市なら
それもアリでしょう。

しかし個人的には、東京であえて
それをやる価値があるようには
思えませんでした。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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