活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

危機の時代 伝説の投資家が語る経済とマネーの未来

2020年06月30日
マネー一般 0

危機の時代 伝説の投資家が語る経済とマネーの未来
 満足度★★★ 
 付箋数:24 
 「私は2019年から “2008年のリーマン
 ・ショックをはるかに超える危機が
 迫っている” と警告してきた。
 それが今、始まろうとしている。
 強調しておきたいのは、新型コロナ
 ウィルスはあくまできっかけに
 過ぎないことだ。経済危機が来る
 こと自体は、以前から見えていた。
 (中略) “終わりの始まり” が幕を
 開けたのだ。中国では企業倒産が
 相次いでいるようだ。インドでは
 数年前から多くの債務不履行が
 起こっている。大きく報じられて
 いないが、最近もインドの銀行大手
 が破綻していた。」

クォンタム・ファンドの共同設立者で、
世界中を周る冒険投資家としても
知られるジム・ロジャーズさん。

ロジャーズさんは、今の時代、
そして今後の時代をどのように
見ているのか?

本書は日本の雑誌編集者や実業家
3人がロジャーズさんに取材し、
その発言をまとめた本です。

非常にうまくまとまっているので、
本人が執筆したかと思うような
違和感のない文章になっています。

本書のテーマは、「危機の時代を
どのように生きるのか」。

新型コロナウィルスによる危機に
関しても追加で言及していますが、
基本的にはビフォー・コロナの時に
取材したものです。

日本人がインタビューしているので、
ロジャーズさんの発言も、
「日本がどうなるか」についての
言及が多くなっています。

 「日本はどうなるのか。
 子どもたちの幸せを考えれば、
 私は日本に住んでいる人は海外へ
 の移住を考えるべきだと思う。
 移住すべき先は米国ではない。
 外国人を受け入れなくなった国は
 衰退する。
 日本は少子化に悩んでいる。
 たくさんの赤ちゃんが生まれ
 なければ、日本の人口は減少する
 が、すでに減少が続いている。
 それでも債務は増えていく。
 日本が置かれた状況は深刻で、
 将来について非常に否定的に
 ならざるを得ない。」

ロジャーズさんは、日本銀行が
債券や上場投資信託(ETF)を
積極的に購入している状況を
「日本にとって災害」となる
異常な行動と指摘しています。

では、日本はどのように抱える
問題を解決すべきなのか?

ロジャーズさんの示す解決策は
非常にシンプルです。

1つは、膨れ上がる一方の借金に
歯止めをかけて減らすこと。

もう1つは、より多くの移民を
受け入れることです。

これまでの世界の歴史を見ても、
強くて偉大な国は移民に支えられて
繁栄してきました。

ローマ帝国しかり、トランプ大統領が
登場する前の米国しかり。

また、ロジャーズさんは日本で
有望な投資分野は「農業」だと
考えています。

日本の農業従事者の平均年齢が67歳
であることを指摘し、日本の得意な
ロボット技術をもっと活用すべきと
提案しています。

 「ロボットやドローン、AI(人工知能)
 を活用して、農業にイノベーションを
 起こせば、ビジネスチャンスは大きい
 はずだ。」

ここでは日本への言及をいくつか
紹介しましたが、本書は世界に関して
視野が広がる本だと思います。

この本から何を活かすか?

ロジャーズさんは、試練に耐える際には、
「孔子の格言」に耳を傾けるべきだと
言っています。

 「立ち止まらなければ、あなたは
 どんなにゆっくり進んでも問題ではない」

 「我々の一番の栄光は、失敗しないこと
 にあるのではなく、失敗するたびに
 立ち上がる力にある」

 「人間は逆境において、その真価を
 試される。人生の達人は逆境を楽しみ、
 順境もまた楽しむ」

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

気に入ったらシェア!

ikadoku
この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

コメント0件

コメントはまだありません