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ikadoku

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フェイクニュース時代を生き抜く データ・リテラシー

2020年06月24日
IT・ネット 0

フェイクニュース時代を生き抜く データ・リテラシー (光文社新書)

満足度★★★
付箋数:22

 「本書は、データ・リテラシーの
 身につけ方を示すとともに、読者の
 皆さんに情報の “積極的な利用者” 
 になることを提唱する。
 読んだり見たりしたことをそのまま
 受け入れる姿勢は危険だ。
 情報の本当の価値を理解し、
 真実とフェイクニュースを選別し、
 悪意のあるSNSアカウントを見極め
 られるようになってほしい。
 この混とんとした情報の海を賢く
 渡っていく術を、今からでも
 学んでもらいたい。」

このように本書で語るのは、
著者のマーティン・ファクラーさん。

ブルームバーグ、AP通信、
ウォール・ストリート・ジャーナル、
ニューヨーク・タイムズなどで
勤務した豊富な経験を持つ方。

現在はフリーになって、日本を拠点に
ジャーナリストとして活躍します。

2020年には、新型コロナウィルスの
感染拡大を機に、フェイクニュースが
蔓延しました。

日本でもトイレットペーパーの
買い占めが起こったのは、
記憶に新しいところです。

フェイクニュースに騙されない
ようになるためには、その作り方を
知っておくべきでしょう。

フェイクニュースは大きく分けて
次の3つの作り方があります。

1. 偽造
 トロールと呼ばれるネット上の
 荒らし屋は、最新の技術を駆使し、
 証拠が実在するかのような
 インチキ情報をデッチ上げます。

2. 証拠のコラージュ
 トロールは正しい情報とウソの
 情報を巧妙に組み合わせます。
 正しい情報だと納得したものの
 中に、ウソが混じり込んでいます。

3. キーワード
 すっと心に入る短いスローガンや
 耳障りの良いキャッチフレーズを
 作ります。発信者は長い説明を避け、
 ボットを使って自動で拡散します。

ファクラーさんが「実に巧妙」と、
そのフェイクニュースを作る手法を
称賛(?)するのは、米大統領の
ドナルド・トランプさんです。

 「まるで映画『スター・ウォーズ』
 に出てくるヨーダのような
 ファイクニュースの名人だと思う。」

トランプさんは、事実を無視して、
問題を提示し、どうも怪しいという
「疑惑」を掻き立てます。

それを何度も繰り返し口にしますが、
肝心のディテールは曖昧のまま。

もちろんその「疑惑」は検証せず、
民衆を煽って、敵を攻撃する際の
格好の材料とします。

「NYタイムズが変なニュースを
流していると聞いたぞ」といった、
「○○と言われている」式の表現を
使い、疑問を提示するのが常套手段。

フェイクを作る側の手法を知る
ことによって、受け手の私たちは
騙されないように防御できます。

本書では、中国が仕掛ける情報戦
についても言及。

中国がどのように言論統制を
しているかも解説します。

最も有名な禁句なのは、
「くまのプーさん」です。

中国のSNSで「くまのプーさん」に
触れるとすぐに削除されます。

習近平国家主席の外見が「プーさん」
に似ているとネットで話題になった
ことから、NGワードとなりました。

北京だけでサイバー監視員が、
200万人もいるそうです。

本書の内容は、若干、偏りがあるように
感じがしましたが、フェイクニュースに
騙されないために知っておくべきことが
書かれています。

この本から何を活かすか?

本書の付録に、フェイクニュースを
メインテーマとした「映画9選」が
紹介されていました。

グッドナイト&グッドラック
スポットライト 世紀のスクープ
ニュースの天才
大統領の陰謀
インサイダー
リチャード・ジュエル
ウワサの真相 ワグ・ザ・ドッグ
グリーン・ゾーン
カプリコン・1

見ていない映画が多いので、
今度見てみます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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