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ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

体育会系~日本を蝕む病~

2020年06月16日
社会・国家・国際情勢 0

体育会系~日本を蝕む病~ (光文社新書)

満足度★★★
付箋数:23

次の項目の中で、あなたの考えに
当てはまるものは何個ありますか?

□風邪ぐらいで仕事を休むのは、
 仕事をナメていると思う

□20代は仕事で徹夜するぐらいは
 当たり前だと思う

□新入社員が堂々と有休を取るのは
 いかがなものかと思う

□仕事はやっぱり石の上にも三年
 だと思う

□警察官が制服を着たままコンビニで
 ランチを買うのはいかがなものかと
 思う

□いろんなことが上手くいかない人
 を見ると、活を入れたくなる

これは本書に掲載されていた
「体育会系度」チェックの1つです。

3つ以上当てはまったら、あなたは
気づかないうちにブラックな働き方の
片棒をかついでしまっているかも
しれません。

本書は、世界から見ると異質に思える
日本の「体育会系の精神」を指摘する
本です。

パワハラ、セクハラ、過労自殺、
サービス残業など、時代錯誤なことが
なかなかなくなりません。

その全ての元凶が幼い頃から養われた
「体育会系」のメンタリティにあった。

このように訴えるのは、日独ハーフの
サンドラ・ヘフェリンさんです。

日本の文化は世界的にも憧れがある
一方で、日本はダントツで外国人が
働きたくない国になっているようです。

それは外国人には理解できない、
体育会系の考えが横行しているから。

日本の体育会系の気質は、幼稚園や
小学校から着実に刷り込まれます。

まず、園児がみんなビシッとして
いるような幼稚園。

これは、子どもの「個」よりも
「全体」を優先する教育方針が
徹底している証拠です。

また、小中高で行われる「組体操」。

 「一人ではできないピラミッド。
 そう、ピラミッドこそ究極の
 団体競技でありチームワークが
 大事です。そして、まさにそこには
 深い闇があるといえましょう。
 本番の運動会当日に、誰かに
  “すごい!”  “子どもなのに
 素晴らしいチームワーク!” と
 思ってもらうがために子どもたちは
 過酷な練習を重ねます。」

実際に組体操の練習中の怪我も多く、
後遺症が残る子どもや死亡事故も
起きています。

それにも関わらず組体操は多くの
学校で行われて続けています。

それを「当然」とか「素晴らしい」
と考えることが、体育会系気質や
ひいてはブラックな労働環境を
作り出しているようです。

本書では、学校、職場、対外国人、
世代論などの視点で、体育会系が
日本を蝕む現状を洗い出します。

基本的にはドイツやヨーロッパ諸国
の合理的な考えと、日本の精神論の
比較になります。

個人的には、それがわかっていても
多くの日本人は「頭のスイッチ」を
簡単には切り替えれないように
思えます。

いつも空気を読むことが求められ、
同調圧力の強く働く日本社会では
なかなか難しい。

他人からどのように思われようと、
自分は合理的に考えて行動する
という強い気概がないと、体育会系
から抜け出せないように思えます。

この本から何を活かすか?

原発事故以降、日本で行われている
「食べて応援」は外国人から見ると、
不可解に思えるようです。

日本人が団結して、福島の農家を
応援しようとする気持ちはわかります。

しかし、逆の立場で考えると、
外国人とそれを共有するのは難しい
ことが理解できます。

例えば、コロナウィルスの発生源
となった中国・武漢の農家を助けよう
というキャンペーンがあったとします。

「武漢で採れたての野菜」が送られて
きたら、警戒せずに食べれますか?

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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