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ikadoku

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同僚は外国人。10年後、ニッポンの職場はどう変わる !?

2020年06月10日
社会・国家・国際情勢 0

同僚は外国人。10年後、ニッポンの職場はどう変わる !?

満足度★★★
付箋数:19

タイトルだけ見ると、何をテーマにした
本なのかわかりにくいと思います。

私は、外資系企業での生き残り方とか、
同じ職場で働く外国人との付き合い方の
本かと思って本書を手にしました。

しかし、実際は外国人労働者の受け入れ
に関する本でした。

著者は、行政書士として、外国人の
在留資格取得や日本での起業支援を
している細井聡さん。

本書では、急速に進む労働力の多様化と、
それが私たちの生活にどのように
関わってくるのかを解説します。

日本には、外国人労働者の受け入れに
猛反対している人たちがいます。

その一方で、外国出身のアスリート、
例えば、ラグビーワールドカップで
脚光を浴びたラガーマンの活躍に、
胸を熱くした方も多かったはずです。

つまり、多くの日本人は「良い外国人
には来てほしいが、悪い外国人には
来てほしくない」と考えています。

果たして、そんなに都合よく外国人の
受け入れをコントロールすることが
できるのでしょうか?

そして、すでに日本が直面している
少子高齢化の問題。

これは労働力不足と同義で、この傾向が
続くと、国力の衰退につながります。

日本は将来のために、もっと積極的に
外国人労働者を受け入れるべき
なのでしょうか?

 「本書では、外国人が日本にいられる
 仕組みや過程をできるだけ簡潔に
 説明しつつ、外国人との関わりの
 中で、日本社会はどこへ向かって
 いくのか、どうすべきなのか、
 私なりの考えをお伝えしたいと思う。」

私が本書を読んで初めて知ったのは、
日本には2019年まで法律に基ついた
「正規のブルーカラー労働者」が
いなかったという事実です。

2019年時点で、166万人を越える
外国人労働者がいるにも関わらずです。

これは「法律的」にいなかった
ということです。

外国人労働者として日本にいたのは、
ホワイトカラーと呼ばれるネクタイを
締めて働く人たち。

もしくは、外国料理のコックのような
技術専門職、そして外交、医療、宗教
などの知識専門職だけでした。

ちなみに、「技術・人文知識・国際
業務」による在留資格のことを略して
「技人国(ギジンコク)」と呼ぶ
そうです。

この外国人の在留資格の制限が、
2019年に緩和されました。

改正入管法によって新設されたのが、
「特定技能」という在留資格でした。

しかし、蓋を開けてみると、2019年に
この資格に登録した外国人は政府が
想定した人数の1%にすら満たなかった
といいます。

実は、特定技能の外国人を採用する
場合、日本人と同等以上の報酬を支払う
ことが求められています。

外国人を差別しないという観点からも
特定技能を持っているという点からも
これは当然のように思えます。

しかし、雇う側からすると、少しでも
安い賃金で働いてくれる外国人を
使いたいというのが本音。

更に、雇用者は手厚い生活支援制度も
提供しなければならないので、
二の足を踏んでいる状況もあります。

なかなか簡単に労働力不足の解消とは
いきません。

本書では、小ネタ、大ネタを取り混ぜ、
外国人と「共生」する日本社会の
在り方について考察しています。

ごく普通の国内中小企業でも、
外国人の同僚が増える未来が
近いのかもしれません。

この本から何を活かすか?

「日本人の配偶者等」という在留資格
があります。

これは名前の通り、日本人と結婚した
外国人向けの在留資格です。

しかし、これは単に婚姻届を提出した
だけでは認められません。

それは「偽装結婚」による日本滞在を
防ぐためです。

寝室が別室であるという理由で、
「日本人の配偶者等」のビザが不許可
となり、退去命令が出された例も
あるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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