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ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

日本・破綻寸前 自分のお金はこうして守れ!

2020年06月09日
マネー一般 0

日本・破綻寸前 自分のお金はこうして守れ! (幻冬舎単行本)

満足度★★★
付箋数:21

日本は破綻するぞ、破綻するぞと説き、
一部で「オオカミおじさん」とも
呼ばれる、元参議院議員の藤巻健史さん。

本書でも相変わらず、「Xデー」が
やって来ると警告しています。

Xデーとは、日本の経済が破綻し、
大混乱に陥る日のことです。

それは円が暴落し、ハイパーインフレに
なっている状態です。

藤巻さんの予想は簡単には当たりません。

そのため、大ボラを吹いているとか、
危機を煽っているだけとも言われます。

しかし、かなり長期で見ると藤巻さんの
予想は当たらなくもありません。

かなり長期とは、「30年単位」です。

藤巻さんは、1990年代の設立当初から
統一通貨としてユーロが失敗することを
予想していました。

これも完全に当たっているわけでは
ありませんが、最近になって、
その可能性が高まりつつあります。

また、藤巻さんが他の日本破綻論者と
違うのは、自分の資産を投じてポジション
を取っていることです。

破綻の危機に備えている藤巻さんの
資産ポートフォリオは次のように
なっています。

 「私は銀行から長期固定金利で、
 目一杯の借金をしています。
 そしてそれを、海外を含めた
 不動産投資に充てています。
 また金融資産のほとんどはドルを
 中心とした外貨資産です。
 あまりにも外貨資産に偏りすぎて、
 昼飯代の円にも事欠くほどです。
 (笑)
 (中略)そして、さほど多いわけ
 ではありませんが、仮想通貨
 (暗号資産)を保有しています。」

藤巻さんが、何のために本を書いて
いるかわからないという方がいますが、
それはポジショントークをするため
でもあるのです。

ところで、藤巻さんは、なぜ日本が
ハイパーインフレになると考えるのか?

それは、すでに尋常な方法では、
日本の借金を返せないから。

財政再建には、ハイパーインフレが
必須と考えているのです。

では、Xデーはいつ来るでしょうか?

本書では、次の契機でXデーが訪れる
と予想しています。

 1. 新型コロナで景気が悪化したとき
 2. 日銀の債務超過が予見されたとき
 3. 地方銀行が苦境に陥り、連鎖倒産
  が起きたとき
 4. 国債の格下げがあったとき
 5. アベノミクスが成功して、景気が
  よくなったとき
 6. 長期金利が上昇し、金融機関に
  莫大な債券評価損が発生するとき
 7. 外国人の日本国債枠がいっぱいに
  なったとき
 8. 投資家や金融機関の運用が
  国債から社債に変わるとき
 9. 中国が米国債を売却するとき
 10. 日銀の国債保有額が国債発行額
  の50%を超えたとき
 11. 米大統領選でトランプ大統領が
  負けたとき

そして、藤巻さんの考えるメインの
シナリオは、消費者物価指数(CPI)
2%達成によるものです。

CPIの目標達成により、政府と日銀の
バトルが始まり、Xデーの到来、
円の暴落を含む日本売が始まることを
予想しています。

個人的は、Xデーが来ても、来なくても、
いざという時に備えて、ドル建て資産を
持っておくべきだと考えています。

昼飯代の円に事欠かない程度に。

この本から何を活かすか?

藤巻さんは、「日本はダメだ、ダメだ」
としか言っていないと批判されます。

しかし、以前は「穏やかな円安」が唯一、
日本を救う手段と主張していました。

ところが、今は「すでに時遅し」と考え、
円安政策は主張していません。

逆に、ここまで借金が膨らんで
しまったので、円安がXデーの引き金に
なるとも考えています。

確かに藤巻さんは、「資産効果」で、
デフレ脱却を問いていましたが、
その主張は今はなくなりましたね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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