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ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

ゼロからはじめる力 空想を現実化する僕らの方法

2020年05月26日
科学・生活 0

ゼロからはじめる力 空想を現実化する僕らの方法 (SB新書)

満足度★★★
付箋数:24

東京改造計画』を執筆して、
2020年の東京都知事選への立候補に
意欲を示している堀江貴文さん。

いろいろ、今の都政に対して、
言いたいことがあるのはわかります。

そして、少しさかのぼって
2020年4月27日に「今日すごく嫌な
ことされたので大樹町民やめます」
とツイートしていました。

これは、コロナウィルスの影響で、
インターステラテクノロジズ社(以下
IST)が、大樹町からMOMO5号機の
打上げ実験延期の要請を受けたこと
によるものです。

堀江さんの宇宙ビジネスに対する
情熱が冷めてしまったのではないかと
心配です。

 「この本では、ISTの活動がどんな
 ものか、どんなことをやっているか、
 なぜそんなことをやるのか、を説明
 しつつ、同時に “日本が、僕らが、
 宇宙にどんどん出ていかなければ
 いけない理由” を解説していこうと
 思う。」

堀江さんがファウンダーとして設立し、
液体燃料ロケットの開発を行っている
北海道、大樹町に本社を置くIST社。

2019年5月にはMOMO3号機が、
日本では初めて民間単独で宇宙空間到達
に成功しました。

そんな偉業を成し遂げたISTの狙いは
何なのか?

実は、ISTの狙いは宇宙空間における
「スーパーカブ」になることです。

 「宇宙でビジネスを行うためには、
 人や物資を宇宙に運ばなければ
 ならない。どんなに高性能な人工衛星
 を作ったとしても、ロケットで宇宙
 空間まで持っていかなければ、
 意味がない。
 したがって、今後の宇宙産業の発展
 のためには、宇宙空間への “輸送” 
 を低価格かつ安全に行なわなければ
 ならない。
 だからこそ、僕らは、宇宙の
  “スーパーカブ” を目指している。
 そうロケットは “輸送業” なのだ。」

政府主導で開発されたロケットは
1回の打ち上げで約100億円がかかって
います。

それを5000万円まで低コスト化する
のがISTの目標です。

ところで宇宙へ物資を輸送する需要は
そんなにたくさんあるのでしょうか?

実は、今後、衛星の打ち上げ需要が
大幅に増えると予測されています。

特に重さ500Kg以下の小型衛星は、
2027年までに累計7000機が打ち上げ
られるとの予測もあるほどです。

そして、堀江さんは日本は宇宙産業で
世界をとることを目指すべきだと
考えています。

自動車産業の次に日本を支えるのは、
宇宙産業になることを願っています。

それを実現するために、日本政府に
対して、3つの提言をしています。

 1. 国が巨大な計画を立ち上げること
 2. 宇宙輸送システム開発に巨額の
  補助金を一気につけること
 3. 国は技術に口を出さず、
  あくまで大口のサービス購入者と
  して振る舞うこと

イーロン・マスクさんのスペースX社も
NASAの補助金を得て成功しているので、
ISTもそれに習いたいところです。

本書では、堀江さんの宇宙ビジネス
に対する、熱い想いが語られています。

また、これまでのIST社の歩みを語る
ノンフィクションにもなっています。

大人からは受けが悪い堀江さんですが、
そこは上手に立ち回って、ISTの夢を
是非とも実現して欲しいところです。

この本から何を活かすか?

最近のロケット開発では、
「再利用」がトレンドになっています。

しかし、堀江さんは回収再利用しても、
打ち上げのコストはあまり下がらない
と推測しています。

狙いは、あくまで打ち上げの頻度。

回収再利用すると、現状の生産設備
のままでロケット開発が行えるので、
打ち上げ頻度を上げることができる
ようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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