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ikadoku

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オイシい場面(ところ)がつながるつまみ食い世界史

2020年05月15日
社会・国家・国際情勢 0

オイシい場面(ところ)がつながるつまみ食い世界史 (できる大人の大全シリーズ)

満足度★★★
付箋数:20

  「世界史というと漠然としていて、
  イメージをつかみづらいという人は
  少なくないはずです。日本の歴史
  ならまだしも、世界となると、
  さまざまな地域で “同時多発的” 
  にたくさんの人が登場し、いろいろ
  な事件が起きるかもしれません。
  でも、そういうことで世界史を
  敬遠しているなら、ぜひ本書を
  手にとってみてください。
  オイシイ場面がつながる
   “お勉強感ゼロ” の世界史教室です。
  興味のあるところを “つまみ食い” 
  しながら読みすすめてみましょう。
  それだけで世界史の “流れ” と
   “ポイント” が面白いほど頭に
  入るはずです。」

確かに、本書は年号などほとんど
出てこないので、「お勉強感」は
かなり少ない本だと思います。

しかも、歴史上の面白いエピーソード
を集めているので、読んでいて
飽きることはありません。

おいしいところをつまみ食いする
という表現に偽りはありません。

ただし、「ポイント」と「流れ」が
つかめるかというと、本書だけでは
難しいと思います。

本書では、第2章で世界の主な地域と
時代の流れを解説していますが、
ちょっとこれだけだと足りないと
思います。

あくまで本書は、世界史に興味を
持つための副教材。

「ポイント」と「流れ」は別の教材で
つかんだ上で、本書を読むと、
世界史の細部がわかります。

すると、血の通った世界史として、
自分の中に落とし込むことができる
と思います。

個人的には、最初に佐藤優さんが
勧める「世界史A」の教科書を
読むといいと思います。

出版社では、第一学習社、清水書院、
山川出版社などがオススメ。

その上で、Youtubeにアップされている
世界史を解説する動画を視聴したり、
歴史小説を読むのがいいでしょう。

それらと組み合わせることで、
本書はより生きてくると思います。

では、本書の最初に掲載されている
ナポレオンのエピソードを紹介します。
(敬称略)

ナポレオンと聞いて多くの人が
思い浮かべるのは、馬に乗って山道
を行く勇壮な姿を描いた絵画でしょう。

この絵は、ナポレオンの首席画家
ジャック=ルイ・ダヴィッドが描いた
「ベルナール峠からアルプスを越える
ボナパルト」と題された作品です。

この絵は、同じ構図で5枚描かれて
いるそうです。

ところで、ここに描かれている
ナポレオンの目的地はどこなのか?

これは1800年の第二次イタリア
遠征を行ったときの一場面。

ナポレオンが右手を掲げて
指しているのは、これから支配下に
置こうとしているイタリアです。

実際にナポレオンが乗っていたのは、
絵画のような美しい馬ではなく、
実は、ロバだったそうです。

なぜ、ロバだったのか?

その理由は、正確なところはわかって
いません。

「山道だったのでロバの方が歩き
やすかった」

「ナポレオンは身長が低くて乗馬が
ヘタで、馬は乗りこなせなかった」

これらいくつかの説があるようです。

本書は350ページ超えの分厚い本ですが、
このレベルのエピソードが掲載されて
いるので、肩肘張らずに読むことが
できます。

この本から何を活かすか?

私が個人的に好きなのは塩野七生さん
の『ローマ人の物語』です。

この本を歴史書と言うかどうかは、
意見が分かれるようですが、
ヨーロッパの歴史がわかるという
点では最高です。

あと、日本史になりますが、
歴史ノンフィクションの分野では、
吉村昭さんの作品が好きですね。

どれも質が高くてハズレがありません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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