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ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと

2020年05月14日
人生論・生き方・人物・哲学 0

知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと (文春新書)

満足度★★★
付箋数:21

  「人間の知性は、その人の脳が
  過去に食べた知的食物によって
  構成されているのだし、人間の
  感性は、その人のハートが過去に
  食べた感性の食物によって構成
  されているのです。
  すべての人の現在は、結局、
  その人が過去に経験したことの
  集大成としてある。(中略)
  ふりかえってみれば、僕の人生も
  (誰の場合でもそうですが)、
  大きな意味での “旅” でした。
  それは見知らぬ土地を訪ねる
  物理的な旅もあれば、さまざまな
  興味に導かれてさまざまな分野に
  広がっていく “知的な旅” でも
  あります。」

人は無数の小さな「旅」の
集積体であるといいます。

知の巨人と呼ばれる立花隆さん。

これまで3万冊の本を読み、
100冊の本を執筆してきました。

立花さんは、知の巨人になるまで、
一体、どのような旅を重ねて
きたのでしょうか。

本書は、立花さんの過去の旅を
知るための本です。

いわゆる自叙伝。

  「僕は、毎日毎日移動しつづける
  ことや、屋根がないところで
  一晩過ごすこと、今日寝るところ
  と明日寝るところが違う場所で
  あることには、なんの驚きも
  感じないし、むしろそのほうが
  心理的にしっくりくる。
  どこか一定の場所にしっかり
  腰を落ちつけた状態というのは、
  あまりなじめない。」

これは、立花さんの性分です。

どこかに定住するのではなく、
常に居場所を変え続けなければ
すまない性格のようです。

ほぼ2年おきに引っ越しを続けて
きたそうです。

立花さんは、引っ越しするたびに、
自分の生活を新しくできることに
喜びを感じています。

そう言えば、葛飾北斎さんも
生涯で90回以上の引っ越しを
したと言われています。

引っ越しが、旺盛な創作活動を
支えていた点では、北斎さんと
立花さんには共通点がありますね。

立花さんを突き動かすのは、
いつも「好奇心」でした。

  「考えてみれば、書くという仕事
  も、まさにノマドそのものである
  ともいえます。山ほどの好奇心を
  抱えて、その好奇心に導かれる
  ままに仕事をしてきた。
  それが僕の人生なんですね。」

立花さんは、2020年の5月で、
80歳となります。

それでも立花さんの好奇心は、
全く衰える気配がありません。

更に立花さんは、できるだけ沢山の
「浮気」をしなさいと言います。

それはもちろん異性体験としての
浮気ではなく、思考的浮気。

  「思想に関しては、浮気すべき
  であるとはっきりいいます。
  浮気が足りない人は、簡単に狂う
  んです。簡単に溺れて、自分が
  溺れているということにすら
  気づかないことになるんです。
  人間の頭は狂いやすいように
  できているんです。」

立花さんの創作活動の年譜を見ると、
30代から40代の頃よりも、50代以降
で加速しているように見えます。

知的活動においては「もう年だから」
と諦める必要がまったくないことに
気づかせてくれます。

この本から何を活かすか?

立花さんが、文章を書くときに
指針としていることがあります。

それは「オッカムの剃刀」。

オッカムの剃刀とは、中世最大の
哲学者ウィリアム・オッカムさんが
発見した思考上の大原則。

不要で非合理な概念はすべて
剃刀で切り落としてしまえという
不要概念切り捨て法。

文章を書くときも、本当に必要と
されるもの意外はすべて切り落とし、
論理的にすっきり書くのがいい。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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