「すぐやる」思考法
2020年05月07日
「すぐやる」思考法 (アスカビジネス)
posted with ヨメレバ
塚本 亮 明日香出版社 2020年01月15日
満足度★★★
付箋数:21
「世の中の成功者はみな行動が
早いです。端から見ていると、
熟考しているような感じは受けず、
迅速に判断し、行動している
ように感じます。
なぜ、そのように動けるので
しょうか?」
成功者が動きが早い理由は、
判断するのも早いからです。
今の時代、いくら熟考しても
唯一の正解があるとは限りません。
しかも変化が早く、すぐに判断して
行動しなければ、手遅れになる
ことも多くあります。
すぐに行動できるようになる
ためには、判断基準となる、
すぐやるための「思考法」を
身につける必要があります。
本書では、すぐやる人に共通する
7つの思考法を紹介します。
著者は、グローバルリーダーの
育成を専門とするジーエルアカデミー
の代表取締役、塚本亮さん。
では、塚本さんの7つの思考法を、
順に見ていきましょう。
1つ目は、アクシス思考。
アクシスとは、行動の軸のこと。
こうあるべきという理想像があり、
なぜそうなのか、そのために何を
すべきかが明確になっていると、
行動の軸が完成します。
2つ目は、エクスペリメント思考。
新しいことにチャレンジするには、
実験しないと始まりません。
前例主義から脱し、とりあえず、
「一歩進んで、検証してみる」
という発想で行動します。
3つ目は、インボルブ思考。
自分一人でできることには、
限界があります。
そのため、すぐやる人は他人を
巻き込んで行動を起こします。
4つ目は、アップデート思考。
すぐ判断し、すぐ行動するには、
情報のインプットが欠かせません。
そのため、自分の知識に満足せず、
常に情報をアップデードすることが
必要です。
ただし、その情報はアウトプットを
前提としたインプットです。
5つ目は、シンプレスト思考。
シンプレストはシンプルの最上級。
すぐやるためには、やるべきことを
見極め、重要度の高いことだけを
シンプルに行います。
緊急度のワナに陥らず、
目的を意識してゼロベースで
考えることが必要です。
6つ目は、マルチプル思考。
すぐやる人は、自分の行動や能力を
限定して考えません。
1つの問題を複数の視点で捉え、
自分の垣根を越え、専門の違う
領域からもどんどんアイディアを
取り入れます。
7つ目は、センサリー思考。
センサリーとは、感覚、直感と
いった意味です。
すぐやる人は、感覚が鋭敏で、
直感力のあるので、チャンスが来た
ときに、瞬時に判断して行動に
移すことができます。
そのためには、世の中の常識を疑い、
普段から自分の直感や肌感覚を
大切にして行動するようにします。
ここでは7つの思考法の概要だけ
紹介しましたが、本書では実例と
共に、その思考をどのようにして
身につけるかを解説しています。
これらの思考法を1つずつ習得して
いけば、自然と判断の精度が高くなり、
行動力も上がっていくことでしょう。
思考法のネーミングだけ見ると、
難しそうな印象がありますが、
実際は意外とラクに身につけられる
ヒントがたくさん紹介されています。

本書には、エクスペリメント思考を
身につけるために、次のエクササイズ
が掲載されていました。
「レストランは口コミを頼らずに、
選んでみる」
私は、芸人のヒロシさんの番組、
『迷宮グルメ 異郷の駅前食堂』
が好きですが、まさにあんな風に
直感で食堂を選ぶということですね。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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