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ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

次のテクノロジーで世界はどう変わるのか

2020年04月27日
IT・ネット 0

次のテクノロジーで世界はどう変わるのか (講談社現代新書)

満足度★★★
付箋数:21

  「これからの時代に必要なのは、
  テクノロジーの基礎的な教養だ。
  もはや、テクノロジーの知識が
  必要なのはエンジニアだけとは
  限らなくなった。なぜなら今後の
  テクノロジーはあらゆるビジネス
  に直結し、テクノロジー抜きに
  ビジネスは成り立たなくなって
  くるからだ。
  本書は未来のテクノロジー・
  ビジネスの入門書である。
  本書で全体の理解を深めた後に、
  各分野の専門書へと進んで
  いただければと思う。」

著者は、京都大学特任准教授で、
早稲田大学ビジネススクール
招聘研究員の山本康正さん。

グーグルで働いた経験もある方。

山本さんは、今後のビジネスは、
「三角形(トライアングル)」を
中心に進むと考えています。

三角形は、人工知能(AI)、5G、
クラウドの3つの基幹テクノロジー
から構成されます。

この三角形が、次の産業・社会・
国家を大きく変えていく原動力に
なります。

特に、次代の企業はすべてが、
この三角形によって生まれるか、
あるいは新しく生まれ変わることに
なるようです。

AIはディープラーニングによって、
今後、様々なことが高速で判断
できるようになります。

しかし、そのディープラーニングの
精度を高めるには、大量のデータを
蓄積するクラウドが必要となります。

そして、大量のデータを同時接続で、
高速で送るテクノロジーとして、
5Gが必要となります。

つまり、AI・クラウド・5Gは相互に
依存する関係にあり、どれが欠けても
データの有効活用は、十分にできなく
なります。

逆に、これらの3つを組み合わせると、
それぞれのメガテクノロジーは最大の
効果を発揮できるようになります。

従来、メガテクノロジーを十分に
活用してきた覇者は「GAFA」と
呼ばれていました。

しかし、山本さんは、それに2社を
加え、「FAANG+M」と呼びます。

これはフェイスブック、アマゾン、
アップル、ネットフリックス、
グーグル、マイクロソフトのこと。

また、これを猛追する中国の企業は
世間一般で言われている「BATH」を
そのまま使っています。

これはバイドゥ、アリババ、テンセント、
ファーウェイの4社のこと。

さらに、今後注目のメガテクノロジー
としては、ブロックチェーンを挙げて
います。

本書では、未知の未来に備えるために
押さえておきたい「メガトレンド」に
ついて解説します。

そのメガトレンドとは、次の7つです。

 1. データがすべての価値の源泉となる
 2. あらゆる企業がサービス業になる
 3. すべてのデバイスが「箱」になる
 4. 大企業の優位性が失われる
 5. 収益はどこから得てもOKで、
  業界の壁が消える
 6. 業種という概念がなくなる
 7. 経済学が変わっていく

山本さんは、日本企業に対しては、
世界標準なのに日本に入っていない
技術を取り入れるところから始める
ことを提言しています。

本書は、次のテクノロジーの大枠を
知るためには、わかりやすい本だと
思います。

この本から何を活かすか?

メガトレンドの3つ目に挙げられていた、
「すべてのデバイスが “箱” になる」
について、少し解説を加えておきます。

5Gが浸透し、データ処理がクラウド化
すると、手元のデバイスで処理する
必要がなくなります。

つまり、処理する機能を放棄して、
単に操作する機能だけに特化するため、
デバイスは、ただの「箱」になるのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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