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ikadoku

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直観を磨く 深く考える七つの技法

2020年04月17日
問題解決・ロジカルシンキング・思考法 0

直観を磨く 深く考える七つの技法 (講談社現代新書)

満足度★★★★
付箋数:27

  「あなたは、自分の中に “天才” が
  いることに気づいているか」

本書の最後で、田坂広志さんは、
このように読者に問います。

こう聞かれると、ほとんどの人は、
「自分にはそんな才能はない」
「自分は天才なんかじゃない」
と答えるでしょう。

ここで田坂さんが聞いているのは、
「自分は他の凡人とは違う、
凄い才能を持った天才だ」といった
エゴの叫びの意味ではありません。

ここでの「天才」は次のような
意味で聞いています。

  「人間には、誰の中にも、想像を
  超えた素晴らしい才能や能力、
  そして可能性が眠っている」

しかし、多くの人はこの能力を
開花せずに、人生を終えていきます。

ここで肝心なのは、私たちは誰もが
その能力を持っているにも関わらず、
発揮できていないということです。

なぜ、発揮できないのでしょうか?

その理由は、私たちが「自己限定」
をしてしまうから。

  「我々の中に、想像を超えた
  素晴らしい才能や能力、そして可能性
  が眠っているにもかかわらず、
  それを信じることができず、我々は、
   “自分には、大した才能も能力も
  無い” と、その可能性に蓋をして、
  限定してしまうのである。」

「自己限定」の意識は、単に外から
刷り込まれた幻想に過ぎないのです。

では、どうしたらこの「自己限定」
の意識を外すことができるのか?

田坂さんは、いくつかの方法を
本書の中で提示していますが、
ここでは最も核となる技法について
紹介します。

それは、「自己対話の技法」です。

自分の中から「賢明なもう1人の自分」
を呼び出し、心の中で、静かに、
その人格との対話を始めます。

それが本書の最も重要なテーマである
「深く考える」ための核となる技法。

「賢明なもう1人の自分」は、
論理思考を超えた鋭い直感力があり、
データベースを超えた膨大な記憶力
を持っています。

では、具体的にはどうすれば、
「賢明なもう1人の自分」と対話する
ことができるのでしょうか?

田坂さんは、本書で次の7つの技法を
紹介しています。

 1. 自分の考えを「文章」に書き出す
 2. 心の奥の「賢明なもう1人の自分」
  に「問い」を投げかける
 3. 徹底的に考え抜いた後、一度、
  その「問い」を忘れる
 4. 意図的に「賢明なもう1人の自分」
  を追い詰める
 5. ときに「賢明なもう1人の自分」と
  禅問答をする
 6. 1つの格言を、1冊の「本」の
  ように読む
 7. 思索的なエッセイを「視点の転換」
  に注目して読む

この自己対話の技法は、田坂さん自身が
思考プロフェッショナルとして、
数十年の歳月、実践してきた技法です。

本書は、他の田坂さんの本と同様、
この自己対話の技法を使って書かれて
います。

「賢明なもう1人の自分」に問を発し、
それに答える形で、1段ずつ、思考を
より深い所に掘り下げていきます。

結論だけを知ることに、あまり意味は
あいません。

田坂さんと一緒に、思考を深めていく
その過程こそが重要な本です。

この本から何を活かすか?

「賢明なもう1人の自分」と対話する
ためには、「身体的技法」も身につけて
おく必要があります。

その1つが、「思考のためだけの散策」。

昔から、散策の習慣を持つ哲学者が
多くいることは知られています。

散策は、自然の中でも、街中でも、
どちらでも構いません。

散策が、「賢明なもう1人の自分」を
呼び起こし、自分との対話が始まり、
深い思考へと誘ってくれるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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