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ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

ハウ・トゥー:バカバカしくて役に立たない暮らしの科学

2020年03月02日
科学・生活 0

ハウ・トゥー:バカバカしくて役に立たない暮らしの科学

満足度★★★
付箋数:24

  「この本で書かれたいかなることも、
  ご家庭で試さないでください。
  本書の著者はインターネット漫画家で
  あり、健康や安全の専門家では
  ありません。彼は物に火がついたり
  爆発したりするのが楽しいのであり、
  あなたのためなど思っていません。
  本書の出版者と著者は、本書に含まれる
  情報から直接または間接的に生じた、
  いかなる有害な影響に対しても責任を
  負いません。」

本書の著者は、元NASAのロボット技術者
のランドール・マンローさん。

マンローさんは、2006年にNASAを辞め、
フルタイムのインターネット漫画家に
なりました。

そして執筆した本がベストセラーに
なった『ホワット・イフ?』や
ホワット・イズ・ディス?』でした。

本書は、それに続く第3弾。

日常生活の中に不必要な科学を持ち込み、
バカバカしいことを考える本です。

そのバカバカしさ加減が、実に面白い。

例えば、あなたが空港にいて、
スマホのバッテリーがなくなりそう
なとき、どうするか?

普通は、充電ステーションやレストランで
USBやコンセントを探すでしょう。

中には、壁の掃除用コンセントから
電気を拝借する人もいるかもしれません。

しかし、USBやコンセントの差込口が
全く見つからなかったらどうするか?

マンローさんが最初に提案するのが、
水力発電です。

  「空港に実際の川はないだろうが、
  多くの場合、流水は存在する。
  水は水道の蛇口や給水機の口から
  流れ出ているので、あなたが水力発電用
  のダムと同じような方法で、この水を
  使って発電できないという理由はない。」

水を流しで、タービンを設置して、
そこで発電するというアイディアです。

そもそも発電用のタービンなんて
持っていないとか、仮に持っていても
設置方法がわからないというツッコミは
受け付けません。

あくまで、タービンは持っている前提で、
流水から得られる電力は意外に大きいと、
妄想を膨らませていきます。

  「ターミナルビルとジェット機を
  つなぐボーディング・ブリッジが
  下向きに傾斜しているのは言うまでも
  ない・・・・」

遂には、ボーディング・ブリッジに
ホースで水を流し、その水が流れ落ちる
勢いで発電しようとするアイディアです。

マンローさんが、水の次に目をつけたのが、
エスカレーター。

  「じつのところ、エスカレーターとは
  金属でできた大きな滝であり、
  その動く階段を使えば、滝が水車小屋の
  水車を回すように、車軸を回転させる
  ことができる。」

ちなみに、1台のエレベーターが1分間に
行う力学的な仕事は次の計算で出します。

「1分当りの最大乗客数」×「乗客ひとり
当たりの体重」×「エスカレーターの高さ」
×「重力加速度」

このような実生活では使うことのない、
バカバカしい科学的妄想が続きます。

 ・ものすごく高くジャンプするには
 ・引っ越すには
 ・鬼ごっこをするには
 ・小包を送るには(宇宙から)
 ・自撮りするには
 ・この本を処分するには

本書では、こういった日常的な課題を
解決するために、とんでもなく不必要な
科学を持ち込みます。

科学的な知識や考え方は正しくても、
その実現性を全く考慮しない姿勢を
貫き通しているのが素晴らしい。

この本から何を活かすか?

川を渡るにはどうするか?

このテーマでも、マンローさんは、
いろいろなアイディアを示してします。

中でも私が驚いた方法がこれです。

  「(川の)上流に何か機械を設置して、
  川を液体から気体に変換し、
  その後干上がった川底を歩いて渡る
  ことはできないだろうか?」

川を沸騰させて干上がらせて渡る
という、突拍子もないアイディアは、
簡単に出てくるものではありません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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