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ikadoku

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ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

2020年02月28日
経営・戦略 0

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

満足度★★★★
付箋数:27

今さらですが、やっと読みました。

2018年に日本語訳が刊行され、
ベストセラーになった「ティール組織」。

600ページ近い分厚さで、購入してから
2年近くも放置していました。

フレデリック・ラルーさんによる
新しい組織論の本です。

もともとは『Reinventing Organizations
の中で、ラルーさんが言及していた
組織のあり方です。

これまでの組織の発達段階を6つに分類し、
その先にある7つ目の段階として、
ティール組織を位置づけています。

 1.受動型(無色)
 2.神秘的(マゼンダ)
 3.衝動的(レッド)
 4.順応型(アンバー)琥珀
 5.達成型(オレンジ)
 6.多元型(グリーン)
 7.進化型(ティール)青緑

このように色の名前がついていますが、
これはケン・ウィルバーさんの心理体系
「インテグラル理論」を元にした分類。

では、ティール(進化型)組織とは、
どのような組織なのでしょうか?

  「進化型組織のリーダーたちは、
  理想の職場のあり方として、家族とは
  別の比喩を使う。実は彼らの多くが、
  自分の組織を “生命体” や “生物” と
  とらえている。生命は、進化に向けて
  あらゆる知恵を働かせながら、
  底しれぬ美しい生態系を維持している。」

これだけ読むと、稲盛和夫さんが
提唱した「アメーバ経営」のような
イメージがありますが、上下関係が
ないので根本的に違います。

ティール組織を表す特徴は3つあります。

1つ目は、自主経営。

上司の指示を受けるのではなく、
1人ひとりが自分で考えて行動する
セルフマネジメント。

これを実現するために、個人に大きな
裁量が与えられます。

2つ目は、全体性。

個人の多様性を最大限に尊重して、
不安を感じないように心理的安全を
担保します。

メンバーのありままを受け入れます。

3つ目は、存在目的。

トップダウンで意思決定をすのではなく、
組織の変化に合わせて目的を進化させます。

リーダーは、耳を傾ける人と位置づけられ、
組織の存在意義を確認し続けます。

つまりティール組織を簡単にまとめると、
目的に向かって組織の全メンバーが
自己決定を行う自律的な組織のことです。

従来の組織と大きく違って衝撃的なのは、
チームにリーダーがいないことです。

上司もいなく、そもそも組織に上下関係
がありません。

フラットな組織ということではなく、
状況や役割によって、上に立つ人が
変わります。

また、採用や人事異動も自分で判断して
行います。

人が足りなければ採用の判断をして、
行きたい部署があれば、自分の意思で
異動します。

ティール組織には、明確なビジネスモデル
が存在しないのも大きな特徴です。

果たして、そんな企業は実際にあるので
しょうか?

本書では、ティール組織を考察する上で、
次の組織を調査対象としています。

AES、BOS/オリジン、ヒュートゾルフ、
ESBZ、FAVI、ハイリゲンフェルト、
ホラクラシー、モーニング・スター、
パタゴニア、RHD、サインズ・トゥルー、
サン・ハイドローリックス

初めて聞く組織も多いので、イメージが
あまりつかないかもしれません。

ここで挙がっている以外では、
ザッポスが良い例でしょうか。

ティール組織になるには、大きな改革が
必要です。

従来の組織から簡単に移行できないので、
流行っているからといって、
すぐに飛びつくのは考えものです。

この本から何を活かすか?

個人的には、従来の組織のままで、
部分的にティール組織の考え方を
取り入れていくのが無難だと感じました。

特に、メンバー全員がセンサーになって、
存在目的に耳を傾けて意思決定を行う
ことは、やりやすい部分だと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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