活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか

2020年02月19日
仕事論 0

フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか (ポプラ新書)

満足度★★★
付箋数:23

国連の関連団体が毎年調査している
「世界幸福度ランキング」。

「どれくらい幸せに感じているか」という
意識調査に、GDP、社会支援、健康寿命、
人生の選択度の自由度などを加えて、
各国の幸福度をランキングしたものです。

2019年の調査では世界156カ国が対象で、
日本の幸福度は「58位」という結果でした。

最近の日本は、50位台で推移しています。

これに対して、2018年、2019年で2年連続
1位となったのがフィンランドです。

日本とフィンランドでは、一体どのような
違いがあるのか?

本書は、その疑問に答える本です。

著者は、フィンランド大学大学院を卒業し、
フィンランド系企業を経て、現在は
フィンランド大使館で仕事をしている
堀内都喜子さんです。

フィンランド人に幸福度ランキング1位
について聞くと、次のような答えが
返ってくるようです。

  「そんなに夢の世界ではないし、
  実際にゆとりのある生活をしている
  わけじゃない」

フィンランドにも課題はたくさんあり、
パラダイスではありません。

堀内さん自身も、日本の方が優ていると
感じたところもたくさんあったようです。

  「それでも、フィンランドから学べる
  ところはたくさんあるし、日本も
  こうなったらいいのに・・・と思う
  ことが多くあるのも事実なのだ。
  それは、特にワークライフバランスや
   “ゆとり” の部分にある。」

日本とフィンランドでは、人口規模も
法律も制度も違います。

とは言え、日々の生活や考え方など、
学べる部分があると考えて、
本書ではフィンランドの働き方や
生活を紹介しています。

ちなみに、日本とフィンランドでは、
自然豊かなところや、少しシャイで
真面目、謙虚な性格など、共通点も
多くあるようです。

では、フィンランドの幸福度の秘訣は
何か?

堀内さんがフィンランド人の同僚に、
聞いてみると「バランス」という答えが
返ってくるようです。

ワークライフバランスがとりやすく、
仕事、家庭、趣味、それぞれを楽しむ
ことができると感じているようです。

 ・仕事は16時で終わり、残業はしない
 ・在宅勤務の割合は約3割
 ・コーヒー休憩が法律で決まっている
 ・オープンでフラットな組織
 ・父親の8割が育休取得
 ・会社が趣味やスポーツを支援
 ・夏休み1ヶ月、1年は11ヶ月と割り切る
 ・睡眠時間は7時間以上

こういった働き方をしていても、
1人当たりのGDPは、日本の1.25倍ある
というから驚きです。

私は日本との大きな違いは、環境面よりも、
むしろ仕事に対する考え方にあるように
感じました。

それを象徴するのが、最近欧米でも
話題のフィンランドの「シス(SISU)」
という言葉です。

シスは、フィンランド語で、困難に
耐えうる力、努力してあきらめずに
やり遂げる力、不屈の精神、ガッツ
といった意味を持つ言葉です。

シスは、フィンランド人にとっては、
「自分の強い気持ち」を表しています。

それが仕事も、家庭も、趣味も、
勉強も、全てに貪欲に取り組む姿勢に
つながっているようです。

そうであれば、環境が異なる日本でも
大いに参考にできそうです。

この本から何を活かすか?

堀内さんが、日本とフィンランドの
違いを感じた1つに「学び続ける姿勢」
があります。

フィンランドでは、学校を卒業しても
仕事とリンクする学びを続けることが
広く浸透しています。

2人に1人は、再就職や転職の際に、
新たな専門や学位を得ているようです。

何歳になっても、学び続ける姿勢は
私たちも持っていたいものです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

気に入ったらシェア!

ikadoku
この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

コメント0件

コメントはまだありません