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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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池上彰と現代の名著を読む


池上彰と現代の名著を読む (単行本)

満足度★★★
付箋数:24

池上彰さんは、2012年2月1日に、
東京工業大学の学内共同研究教育施設、
リベラルアーツセンターの専任教授に
着任しました。

東工大がリベラルアーツ教育に力を
入れるため、リベラルアーツセンター
を創設した際に、池上さんを招いたのが
きっかけでした。

池上さんが東工大で行った実際の
授業の内容は、2012年に刊行された
この社会で戦う君に「知の世界地図」
をあげよう 池上彰教授の東工大講義

に書かれています。

また、池上さんが東工大の学生に
向かって宣言した内容は、2013年1月に
刊行された『学び続ける力』に
書かれています。

さて、本書は池上さんが東工大で
行っていた「読書会」の様子を
実況中継したものです。

  「学生諸君の中から “読書会を
  開きたいんです。なにか本を選んで
  いただけませんか?” と声が上がり
  ました。おお、読書会かあ。
  私が大学時代によく開いたもの
  だけれど、東工大生は、どんな本を
  読みたいのか。 “私たちが絶対に
  選ばないような本を選んでほしい
  んです” 」

こんな経緯で、定期的な読書会が
スタートしました。

読書会には、東工大の学部生だけでなく、
院生や卒業生なども参加しています。

注目したいのは、いわゆる理系の
エリート学生と、文系人間の自認する
池上さんとの知のコラボレーション。

池上さんは、この読書会で学生たちと
感想や意見を交わすことが、
「禁断の果実を食べているような
甘美な時間だった」と振り返ります。

本の内容について議論する中で、
理系の学生らしいツッコミが入ります。

「著者の主張にエビデンスはあるん
ですか」
「データの摂り方が、恣意的すぎる」
「議論の前提の定義があいまいなまま
論を進めているのはおかしい」

こういった論理的思考によるツッコミは、
池上さんにとってもずいぶん新鮮だった
ようです。

以下、本書の読書会で取り上げられた
12冊です。(敬称略)

 半藤一利著『世界史のなかの昭和史
 橋本明子著/山岡由美訳『日本の長い戦後
 神谷美恵子著生きがいについて
 見田宗介著『現代社会はどこに向かうか
 H・ロスリング、O・ロスリング、
 A・R・ロンランド著/上杉周作、関美和訳
 『FACTFULNESS
 S・ギャロウェイ著/渡会圭子訳
 『the four GAFA(ガーファ)
 Y・N・ハラリ著/柴田裕之訳『ホモ・デウス
 C・オニール著/久保尚子訳
 AI・ビッグデータの罠
 S・レビツキー、D・ジブラット著/
 濱野大道訳『民主主義の死に方
 オルテガ著/神吉敬三訳『大衆の反逆

本書は、やはり読書会に自分も参加する
つもりで読むのがベストです。

そのためには、読書会で取り上げられる
本を読んでおくことが前提。

自分でも感想や意見を述べながら、
知のコラボレーションにエアーで参加
することが、本書を最も楽しむ方法です。

本書をブックガイドとして手元に
置いておいて、各課題本を読んでから、
そのパートを読むのがオススメ。

私も約半分の本が未読だったため、
そのパートは、さらっと流しました。

課題本を読んでから、あらめて議論に
参加しようと思っています。

この本から何を活かすか?

本書の第2章では「著書を囲む読書会」
として、『世界史のなかの昭和史』の
著者、半藤一利さんを招いています。

その中で半藤が理想とするリーダーの
6つの条件が挙げていました。

 1. 自分自身で決断すること
 2. 部下に明確な目標を与えること
 3. 常に権威を明らかにせよ
 4. 情報は自分の耳で聞け
 5. 想像と現実を引き離せ
 6. 部下には最大限の任務の遂行を求めよ

個人的には、名将・山本五十六さんが、
「2」ができていなかったという指摘は
なかなか新鮮でした。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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