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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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ミスしても評価が高い人は、何をしているのか?


ミスしても評価が高い人は、何をしているのか?

満足度★★★
付箋数:25

あなたは、「失敗学」をご存知ですか?

失敗学は、工学の1つの専門分野です。

  「失敗学は、地球上のどこかで起こった
  事故や不祥事の情報を収集し、なぜその
  事故が起こったのか、大きな事故の裏に
  隠された真の要因は何か、繰り返さない
  ためにはどうしたらいいのかを検証し、
  情報として蓄積する学問です。
  蓄積された事故や不祥事の情報は、
  同様の事故や不祥事が二度と繰り返され
  ないように、国内有数の大企業などへの
  指導、消費者庁の消費者安全調査委員会
  への列席などを通して、世の中に発信
  しています。」

失敗学の提唱者は、東京大学名誉教授で
失敗学のすすめ』の著者としても
知られる畑村洋太郎さんです。

畑村さんは2002年に「失敗学会」を
立ち上げ、会長を務めています。

その学会の副会長が、本書の著者、
東京大学特任研究員の飯野謙次さんです。

本書は、失敗学におけるミスや失敗
への対応を、一般的な仕事で使える
ように応用した本です。

ミスや失敗は、どんなに対策をしても
起きてしまいます。

しかし、起きてしまったミスや失敗は、
その扱い次第で身を滅ぼす場合も
ありますし、反対に飛躍のきっかけに
することもできます。

それがたくさんミスや失敗をしても、
評価が高い人と、そうでない人の差です。

ミスや失敗を通して成功をつかみ取れる
人は、次のことができています。

 ・ミスや失敗に対する最初の行動が的確
 ・ミスや失敗から立ち直るのがうまい
 ・ミアや失敗を、経験として蓄積できる
 ・ミスや失敗から、成功する仕組みを
  つくれる

本書では、これらの行動を3ステップで
身につけていきます。

 ステップ1 気持ちの整理

ミスが発覚した時点のとっさの反応を
コントロールするは難しいもの。

そこで冷静になるために、一旦止まって
「深呼吸」をします。

そして「自分が」とか「私が」という
反省の気持ちは抑え込み、グループや
組織で対処することを考えます。

 ステップ2 実際のアクション

被害を最小限に食い止めるために、
情報発信と謝罪を行います。

2020年の年明けから中国を中心に
猛威を振っている新型コロナウィルスは、
この対応ができていなかったため、
被害が拡大したと考えられます。

そして、対応策の検討と実行は、
あくまでチームや組織で行います。

 ステップ3 将来に向けて

なぜそのミスが起こり、広がったのか、
客観的な視点で正しく反省します。

その上で、精神論は排除して、
次に同じミスをしようと思っても、
できない仕組みをつくります。

これを機に手順を変え、工程を変え、
組織を変え、再発防止策を施します。

また、ミスや失敗を正しく観察して、
分析するツールとして、本書では
「まんだら図」が紹介されていました。

これはミスや失敗の原因を中心から
放射状に枝を伸ばし、1つ1つ要因を
検討し、根本の原因を特定するツール。

仮に自分が招いたミスや失敗でも、
システマチックに客観的に原因を
探っていけます。

もう1つ、本書では計画不良を
解消するツールとして「思考展開図」
も紹介されていました。

こちらは、いい計画を立てるために
工学の分野ではよく使われている図です。

具体的な内容に着手する前に、
業務の全体像をつかんで視覚化する
ことができます。

本書は、「失敗は成功のもと」を実現
するための手法が詰まった本です。

この本から何を活かすか?

人間、誰しも「うっかり」することが
あります。

しかし、飯野さんはミスや失敗の原因
を「うっかり」に求めてはいけないと
指摘しています。

ここで必要なのは、注意力にはムラが
あり、ときにはうっかりしても、
それでもミスや失敗が起きない
「仕組み」をつくることです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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