2008.10.11 Sat
神々の「Web3.0」
神々の「Web3.0」 (Kobunsha Paperbacks 125)
(2008/08/23)
小林雅一 商品詳細を見る
満足度★★★
ITとメディア、更にはアテンション・エコノミーの最前線を
入念な取材からレポートする本です。
ちなみに、アテンション・エコノミーとは、
過剰に溢れる情報に対して、人々のアテンション(関心)は
有限であることから、アテンションを引くことが経済の中で
重要となるという考えです。
本書は、ネットワーク、モバイル、コミュニティ、メタバース(仮想空間)
などの分野で活躍する日米の専門家やビジネスの先駆者への
インタビューから、その実態と今後の可能性を探ります。
タイトルに「神々の」とつくのは、
普通の人が、いつ神になるか分からないのがITの世界ということで、
本書で取材した専門家や、あるいは読者自身が神になる可能性が
あることでネーミングされたようです。
その例として、10年前は単なる大学生だったグーグルの創始者、
ラリー・ペイジさんとセルゲイ・ブリンさんが、神になったことを挙げています。
(ただ、私にはこの2人が元々普通の大学生だったとも想像できませんし、
たまたま一つの発明をしたから神になったようにも思えません。)
また、巻末にはウェブ2.0を提唱したティム・オライリーさんへの
インタビューが掲載されています。
内容自体は濃いのですが、ちょっと的外れっぽい質問があるのと、
インタビューが少し前(2006年12月)のものである点が残念でした。
あと、内容に直接関係なく、本書だけのことではありまあせんが、
この本は「光文社ペーパーバック」という仕様で、
ジャケットや帯がなく、再生紙が使われています。
400ページ近いのに1000円とお買い得なのは良いのですが、
ちょっとクセがあるのが“4重表記”。
ひらがな、カタカナ、漢字、英語の特性をそのまま取り入れたそうです。
例えば、「・・・あるいは人間関係の可視化visualization、
組織の透明化transparencyと呼んでもよいだろう。」
などのように日本語と英語でダブって書かれているので、
私は最初、違和感がありました。
(読んでいるうちに、だんだん気にならなくなりますが。)
この本から何を活かすか?
本書のトピックの中で、私が一番気になったのが、
「通信内容を解析するターゲティング広告」です。
要はGmailの音声版のようなサービスです。
携帯電話の通話料が無料になる代わりに、
会話を終えた直後に、ディスプレイに広告が表示されるとか。
もちろんこの解析がプライバシーの侵害となると
考える人もいると思いますが、私は選択肢の一つとして
このサービスが実用化されることを願います。
今後、この技術に注目していきたいと思います。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
| IT | 06:24 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑






ikadokuさん、はじめまして。
いつも興味深い記事ありがとうございます。
ikadokuさんが選ぶ本は私が興味を持っている本と似ているのでとても参考になります。この神々の「Web3.0」も本屋で見て気になっていた本の一つです。
いいブログだと思ったので勝手にリンクさせてもらいました。よろしければ相互リンクしませんか?よろしくお願いいたします。
| flowrelax | 2008/10/12 10:46 | URL | ≫ EDIT