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日本人の給料はなぜこんなに安いのか ~生活の中にある「コスト」と「リターン」の経済学~

2020年01月28日
マネー一般 0

日本人の給料はなぜこんなに安いのか ~生活の中にある「コスト」と「リターン」の経済学~ (SB新書)

満足度★★★
付箋数:22

  「 “こんなに頑張っても、なぜ私の
  給料は増えないんだろう?” 
   “年金って、払うだけで損するんじゃ
  ないの?” 
   “高額商品ってレンタルと購入、
  どっちがトクなの?” 
   “空き家が多い時代、家って買った
  ほうがいいの? それとも賃貸がいいの?” 
  生活をしていると、素朴な疑問が
  浮かびます。
  生きていることはお金と切り離せません。
  本書ではこのところ頻繁に耳にする
  時事トピックをきっかけに、こうした
  疑問をできるだけデータをもとに
   “コスト” と “リターン” の観点から
  経済学的に分析していきます。」

私たちの素朴なお金に関する疑問に
答えてくれるのは、坂口孝則さん。

テレビやラジオのコメンテーターとして
活躍する調達・購買コンサルタントです。

他に『牛丼一杯の儲けは9円』や
レシートを捨てるバカ、ポイントを
貯めるアホ
』などの著書がある方です。

では、本書のタイトルにもなっている
日本人の給料について見ていきましょう。

  「実際、日本人の給料は
  どうなのでしょうか?
  結論から言ってしまうと、この20年、
  日本人の給料は右肩下がりに
  なっています。」

日本人の平均給与を1997年と比べると、
2017年の時点では下回っているので、
下がっていることになります。

特に給料の下落率が大きいのは、
30代中盤から40代の世代のようです。

また、海外と比較しても先進国の
中では、日本人の給料は低い水準に
あるデータも示されています。

では、なぜ、日本人の給料は安いのか?

坂口さんは、その理由を4点挙げています。

 1. 日本の社会は「製造業」がベース
  にあるから
 2.  流動性の低さ
 3.  給料の上方硬直化
 4.  人事評価の不徹底

いずれの理由も坂口さんの解説を読むと、
納得感がありました。

では、事実も理由も確認したところで、
給料を上げたいと思ったら、私たちは
どうしたらいのでしょうか。

選択肢は、「転職」「独立」「副業」
の3つです。

稼げる可能性は「独立>転職>副業」
の順番ですが、リスクについても
同じ順番です。

この中で、多くの人が考える「転職」
について坂口さんのアドバイスを
見てみましょう。

  「重要なのは、日本のみならず、
  給料の多くは “業種業態である程度
  決まる” という点です。
  ミもフタもない話になりますが、
  給料を上げたければ “平均給与が高い、
  稼いでいる業界を選べ” ということに
  なるでしょう。」

本書は、他にも年金、モノの購入、
住宅購入についても「コスト」と
「リターン」の視点で解説しています。

橘玲さんの著書の中でも本書のような
論点や結論は見かけます。

ただし、橘さんほどクセが強くない
ので、一般受けする本だと思います。

この本から何を活かすか?

坂口さんは、次のような未来予測を
しています。

  「私はそのうち冷蔵庫がタダで
  配られる時代になると予想しています。」

なぜ、無料になるかというと、
無数のセンサーがネットにつながって
いて、使った分が自動で配送される
システムになるから。

ただし、これを「ラクでムダ」のない
システムと考えてはいけないようです。

コスト意識がない買い方になって、
高い値段で惰性で買い続けてしまう
可能性があるからです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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