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ikadoku

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自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

2020年01月22日
自己啓発・セルフマネジメント 0

自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学 (講談社現代新書)

満足度★★★★
付箋数:26

子どものときの知能指数(IQ)は、
学力や将来の年収に影響することが
知られています。

しかし、子どもの将来にIQよりも
影響する、重要な能力があります。

その能力とは、「実行機能」。

日本では、あまり聞き慣れない言葉
ですが、海外では注目されています。

実行機能とは、目標を達成するために、
自分の欲求や考えをコントロール
する力です。

いわゆる「頭の良さ」を測るIQは、
認知スキルと呼ばれるのに対し、
実行機能は非認知スキルと呼ばれます。

日本の幼児教育ではIQを高めることに
熱心ですが、実は実行機能を高めた
方が、社会的な成功につながりやすい
ことが研究により示されています。

具体的に、将来の何に影響するかと
いうと、仕事の成果、肥満、性的行動、
依存症や犯罪などです。

なぜなら、私たちは、大人も子どもも、
男性も女性も、毎日様々な誘惑と
戦っているから。

私たちは1日のうち4時間は、
誘惑と戦っているようです。

頭が非常に良くても、突然キレたり、
性的犯罪に走る人は、実行能力が
足りないのです。

本書は、人生を左右する実行機能に
ついて説明し、その育て方と鍛え方を
解説する本です。

著者は、京都大学大学院教育学研究科
准教授の森口佑介さん。

実行能力は、自制心に近い能力です。

目標を達成するために、自分の行いを
抑えたり、切り替えたりする能力で、
社会生活に欠かせません。

実行能力が高いと、仕事ができたり、
健康な生活を送れる可能性が高いのです。

子どもに対する、自制心を問うテスト
では、「マシュマロテスト」が有名です。

目の前のマシュマロを、すぐに食べて
しまう場合は1個だけ、15分ほど待つ
ことができると2個食べられるという
テストです。

このマシュマロテストは、子どもの
将来を予測するということで、
一時期、非常に話題になりました。

しかし、現在の研究ではその結果は
疑問視されています。

なぜなら、マシュマロテストは
実行機能の調べるための1つの方法
に過ぎないからです。

「マシュマロテスト=実行機能」
ではなく、マシュマロテストで測定
できない、実行機能も大事だからです。

実行機能には、2つの側面があります。

1つは、感情の実行機能。

これは目標のために欲求や衝動を
コントロールする力です。

車の運転に喩えると、アクセルと
ブレーキに当たります。

もう1つは、思考の実行機能。

こちらは目標のためにくせや習慣を
コントロールする能力。

車の運転ではハンドルに該当します。

子どもの実行機能は、ゲーム、運動、
音楽、マインドフルネスなどによって
鍛えることができます。

しかし、残念ながら大人の実行機能は
鍛えるのは、簡単ではないようです。

そのため、大人は、いざというときの
準備が必要と説明されています。

具体的には、誘惑はできるだけ目に
しないように工夫し、強いストレスを
感じているときは、しっかりと休息
することが大切です。

本書は、学術的な裏付けがしっかり
した、非常に興味深い本でした。

この本から何を活かすか?

本書では、自分をコントロールする力
のセルフチェックが紹介されていました。

13項目の問に、自分が当てはまるか
どうかを答えるだけで、判定できます。

最低13点から最高65点で、点数が
高いほど自分をコントロールする力が
あります。

大学生は平均が36点、一般は40点。

私はテストの結果、45点でした。

しかし、それで喜んではいけません。

自分をコントロールする力がないと、
誘惑に負けてしまって、甘く答えて
しまう傾向があるからです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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