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ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

amazonの絶対思考

2020年01月15日
経営・戦略 0

amazonの絶対思考

満足度★★★★
付箋数:26

  「アマゾンジャパンに入った私が
  強烈に意識して、自ら働き方を進化
  させざるを得なかったポイントは、
  アマゾンの “普通の基準” がそれまで
  働いていた日本企業や海外現地法人
  での経験から身につけていた “基準” 
  と異なることだった。
  そのアマゾンの “普通の基準” を、
  本書ではアマゾンの “絶対思考” と
  呼ぶ。」

本書は「アマゾン」の本当の強みを
内部から語る本。

著者はアマゾンに10年間勤務して、
リーダーシップチームメンバーや
事業本部長などの要職を歴任した
星健一さんです。

本書はアマゾンの経営会議のメンバー
に名を連ねた日本人が書いた貴重な本。

世間では、ジェフ・ベゾスさんの
経営手法や発想に学べといった本が
多く出版されています。

しかし、星さんをもってしても、
ベゾスさんの生き様や仕事ぶりから
学ぶことは難しかったそうです。

学ぶべきことは、ベゾスさんの思考では
なく、もっと他にあった。

  「学ぶべきなのは、ジェフ・ベゾスの
  理念をスタートとして、アマゾン、
  そしてアマゾニアンと呼ばれる社員が、
  その理念を具現化して貫いてきた
  ビジネスを進める上で “普通” と
  なっている “基準” である。」

まず、アマゾンの「普通の基準」
として挙げられているのが、精神論
ではない「カスタマーセントリック
(顧客中心主義)」です。

顧客中心主義とは、多くの企業で
よく聞く言葉ですが、実際には、
「言うは易く行うは難し」です。

それを本当に実践しているのが、
アマゾンの凄いところ。

例えば、価格設定の仕組みは、
仕入れ価格に関係なく、オンラインの
他の店舗の最低価格に近い値付けを
しています。

結果、商品によっては赤字で販売を
せざるを得ないこともあるようです。

そして、「普通の基準」を常に進化
させていくためのベースとなる考えが、
「Every day is still Day One
(毎日が常に1日目)」です。

毎日が、新たな挑戦を心待ちにする、
最初の一歩を踏み出す日。

そして「Day 2(2日目)」は停滞を
意味するので、そうならないように
顧客のために何か新しいことを提供
できるように取り組みます。

また、アマゾンには一般にも公開される
リーダーシップ・プリンシプル」と
呼ばれる14項目の規範があることが
知られています。

これは「全員がリーダーであるべし」
とするアマゾンで、全社員が実践する
行動原則が示されたものです。

この14項目をどのように解釈して、
具体的にはどう実践されているかが、
本書では説明されていました。

アマゾン以外の会社に勤めていても
「リーダーシップ・プリンシプル」は
真似することはできるので、具体例が
示されているのは参考になります。

1つ1つの項目は、他の会社でも
掲げられているかもしれません。

しかし、それを単なるお題目にせずに、
「普通の基準」として実践する文化を
醸成するのが難しいところです。

本書は、アマゾンについて外部から
客観的に分析する本とは大きく異なり、
アマゾンのDNAを社員レベルにまで
浸透させる手法を公開しています。

10年間アマゾンで要職を務めた
星さんだから書ける、類まれな本です。

この本から何を活かすか?

アマゾンが常に「Day One」であるために
こだわる「イノベーション」とは何か。

それには3つの定義があるようです。

 ・常に「普通という基準」を作り変える
 ・常に「お客様の期待や要望」を上回る
 ・常に「長期性」に基準を置く

アマゾンではイノベーション実現のために、
「イノベーションサミット」と呼ばれる
ワークショップが毎年開催されています。

本書では、少しだけ紹介されていましたが、
正直、このワークショップだけでも
参加してみたいと思いました。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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