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問題解決ができる! 武器としてのデータ活用術 高校生・大学生・ビジネスパーソンのためのサバイバルスキル

2019年11月20日
問題解決・ロジカルシンキング・思考法 0

問題解決ができる! 武器としてのデータ活用術 高校生・大学生・ビジネスパーソンのためのサバイバルスキル

満足度★★★★
付箋数:28

データ分析は、一部の専門家だけが
行うものではありません。

今では、ビジネスパーソンなら誰でも、
データ分析を行うようになりました。

そこで、あなたは次のような疑問を
抱いたことはありませんか?

 ・このグラフやデータから何が
  読み取れるだろうか?

 ・このデータから示唆を得るためには、
  どんな分析手法が必要なのだろうか?

これらの疑問に対し、本書の著者、
柏木吉基さんは次のように言っています。

  「結論を先に言ってしまえば、
  これらの問への答えを出したところで、
  目的は達成できません。
  それだけでなく、まずこれらの問を
  立てていることに問題があります。」

本書は、統計学やデータ分析の手法を
解説する本ではありません。

データを有効活用して本当に必要な
成果を出すための本です。

柏木さんは、データを活用できない人
には、共通する課題・問題点があると
指摘しています。

 ・データを適切に分析すると、課題や目的
  結論を示してくれると思っている。

 ・目の前のデータを適切に加工すると、
  何か有用なものが見えてくると思っている。

実際のデータ分析は、あくまで言いたい
ことや解決したいことが最初にあって、
その上で目的を達成するためのツールに
過ぎません。

  「データの中に答えなんかない。
  あると思ってデータを触り始めるから、
  データをいじくり倒すことに終始して
  しまう。」

データ活用ができない原因は、そもそも
解くべき問題が明確になっていないこと。

そして、定義した問題と使うデータが
一致していないことにあります。

そうならないために、本書では次の
6つのプロセスでデータ活用を考えます。

  1. 目的・問題を定義する
  2. 指標を特定する
  3. 現状を把握する
  4. 評価する
  5. 要因を特定する
  6. 方策を考える

このプロセスを順番に経ることで、
最初に目的があって、それを検証する
ためのデータ分析となるのです。

例えば、「我が町の人口問題」という
テーマを考える場合。

データを集め、現状把握や今後の予測
を行うと、人口が減っている危機的状況
が、一目瞭然でグラフに示されます。

そこで、どうやったら人口減少を緩和
できるかの、対策案をひねり出そうと
します。

その結果、次のアイディアが出てきました。

 ・イベントの回数を増やして、
  他地域にも積極的に告知する。

 ・地元産の食材を楽しめるツアーを
  企画して、他地域の人に参加してもらう。

 ・婚活ツアーを週末に行い、
  若いカップルに集まってもらう。

実際に、どこかの地域でやっていそうな
「方策」ですね。

ここで柏木さんが指摘しているのは、
プロセスの「3番:現状把握」から、
いきなり「6番:方策」に飛びついて
しまうことです。

途中のプロセスを飛ばし、すぐに方策に
飛びついては、それが当たるかどうかは、
やってみなければわからないギャンブル
になります。

現状把握できたら、それを評価して、
要因を特定した上で方策を考えなければ、
納得度や論理性の高い方策になりません。

本書は、「データで問題解決できる」
という幻想を捨て去ってくれます。

いくらデータ分析の手法を学んでも、
迷子になってしまうと感じている人には、
強くオススメしたい良書です。

この本から何を活かすか?

あなたは、「結果」と「結論」の違い
がわかりますか?

計算や分析をして出てくるアウトプット
は「結果」です。

一方、その結果が目的に対して何を
意味しているかを説明するのが
「結論」です。

データを活用する際に必要なのは、
「結果」ではなく「結論」。

結果から結論を導けているかどうかは、
「すなわち~」と言えているかどうかを
チェックします。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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