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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの


我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの (ブルーバックス)

満足度★★★
付箋数:23

  「たとえ僕が今の人口細胞を見せて、
  面白おかしく発表したとしても、
  それを生命だと思う人はほとんど
  いないでしょう。ただ、何とか中で
  脂質ができて、エネルギーがつくれて、
  タンパクもつくれて、1個が100個くらいに
  増えましたという、ボコボコボコという
  ムービーを見せたら、 “ああ、やべえこれ” 
  と思ってくれるかもしれない。
  そう思ってくれたら、それは生物で
  いいんじゃないか」

これは海洋研究開発機構(JAMSTEC)
超先端研究開発部門研究所で合成生物学の
研究をしている車兪澈さんの言葉。

車さんにとっては、人工細胞が自己複製
したら、それはもう「生命」です。

それは「5年以内」に実現する可能性が
あるようです。

厳密に生命の定義に当てはまるかどうかは、
別にして、見た目で本当の生命と区別が
つかなくなったら、それを生命とみなす
という考えは理解できます。

その考えは人工知能の分野で行われている
「チューリングテスト」と似ています。

チューリングテストとは、目隠し状態で
コンピューターと対話した人が、相手を
人間とみなすかどうかを判定するテスト。

人間と区別がつかなければ、人間並みの
知能を得たとみなします。

あなたは、生命はどこで生まれたと
思いますか?

このように聞くと、ほとんどの人が、
「海」と答えるはずです。

それは、生命史を扱ったテレビ番組等で
海で生まれた原子生物の姿が描かれている
ことが大きく影響しています。

確かに、海は生命が生まれた最有力候補
ではありますが、最近では他の説も
支持を集めています。

それは、「陸」から生まれたという説と、
「宇宙」から来たという説です。

果たして、生命は、どこでどのようにして
誕生したのでしょうか?

この究極の問いに、全く別の角度から
アプローチするのが「合成生物学」です。

それは生命の起源を探るために、
新たに生命を生み出してしまおうという
試みです。

冒頭のJAMSTECで研究する車さんも、
その分野で活躍する気鋭の研究者です。

  「もし起源を不連続なものとするなら、
  生命の起源もビッグバンにさかのぼる
  と言わざるをえない」

さて、本書はそんな最先端を走る
合成生物学者や宇宙生物学者たちに
連続取材して、「生命の起源」に迫った
本です。

著者は、SF作家でノンフィクションライター
の藤崎慎吾さん。

藤崎さんの個人的な想いやエピソードを
交えながら、レポートしています。

純粋な研究者の書く本とは違った趣で、
生命の起源の謎にアプローチしています。

科学的な解説もしっかりしていて、
素人が読んでも十分理解できるように
書かれています。

 第1章 「起源」の不思議
 第2章 「生命の起源」を探す
 第3章 「生命の起源」をつくる
 第4章 「生命の終わり」をつくる
 第5章 「第二の生命」をつくる

この本から何を活かすか?

車さんは、かつて「クックパッド」に
「簡単♪人工細胞」というタイトルで、
人工細胞を作るレシピをアップしたことが
あったそうです。(現在非公開)

本書では、それをもう少しわかりやすく
改良した「キッチンで人工細胞」のレシピが
掲載されていました。

私が一番惹かれたのは、このパートです。

スーパーやドラッグストアで揃う材料、
総額1500円以内で人工細胞が作れます。

材料は以下の通りです。

 1. 鶏卵
 2. 捨ててもかまわない容器
 3. 食紅
 4. 小さなタレの瓶
 5. にがり
 6. 無水エタノール(消毒用エタノール)
 7. 純粋(精製水でも可)
 8. ポカリスエット

詳しい手順は本書を参照ください。
私も挑戦してみたいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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