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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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親子ゼニ問答


親子ゼニ問答 (角川新書)

満足度★★★★
付箋数:25

 康平 『年収300万円時代を生き抜く経済学
   が自身のヒット作としてあるわけ
   だけど、公表されているデータを
   見てみると、日本の現状は当時予想
   していたものよりひどいよね。

 卓郎 ここまで日本の現状が悪化することは
   予想できなかった。でも、当時は年収
   300万円時代が訪れると言っても、
   誰一人まともに聞いてくれなかったんだ。
   むしろ、「アイツはトンデモ経済学者だ」
   とか、散々な言われようだったんだよ。

2003年光文社から刊行された森永卓郎さんの
年収300万円時代を生き抜く経済学』。

当時そんな時代が来るわけがないと
考えていた人も多かったように思います。

しかし、15年以上経ってみると年収300万円
でもリッチに思える時代になりました。

国税庁の調査によると、1997年の平均給与は、
約420万円でしたが、2017年では約370万円
になっています。

これだけだと、300万円は超えているように
見えますが、労働者の約4割を占める、
非正規雇用者に目を向けると、もっと厳しい
現状が見えてきます。

2017年の非正規雇用の平均給与は約175万円。

  「このデータを見て、どう感じるだろうか。
  もはや年収300万円は人々を不安にさせる
  言葉ではなく、むしろリッチな人にすら
  見えてしまうのが現状だ。」

本書は、経済アナリストとしてマスコミに
よく登場する森永卓郎さんと、その息子さんで
同じく経済アナリストの森永康平さんの
「ゼニ教育」に関する共著本です。

親子なので、実際に森永家で教育した側と
された側の両方の意見を聞くことができます。

ちなみに、康平さんは2018年に起業して、
親子への金融教育を行っている方です。

本書では、それぞがお金について語る
パートと、対談するパートのがあり、
両面から、お金との正しい付き合い方を
学べるようになっています。

卓郎さんの若干偏りがちな考えを、
康平さんがうまくバランスを取っている
ような印象を受けました。

 プロローグ 我が家の金融教育のはじまり
 第1章 おやじ、「年収300万円時代」は
    見通しが甘かったよな!
 第2章 3世帯に1世帯が貯蓄ゼロ
    「まず貯めろ!」は間違ってなかった
 第3章 これからはお金に働いてもらう時代
    だけど、博打はNG
 第4章 この世にうまい話はないぞ
    日本人は臆病なくせして、欲深い
 第5章 算数すら使わず理解できる経済学
 第6章 家でお金の話を隠さない
 第7章 我が家の金融教育(卓郎編・息子2人)
 第8章 我が家の金融教育
    (康平編・娘2人と息子1人)
 エピローグ 親子ゼニ問答(親子対談)

個人的には、卓郎さんの康平さんへの
教育方針には好感がもてました。

  「料理人が弟子に対して、 “技術は
  目で盗め” と丁寧な指導をしない
  やり方と一緒で、康平に与えた情報は
  断片的だった。ただ、康平は、断片情報
  に自分で勉強したピースを加えることで、
  ジグソーパズルを完成させた。
  自分で調べて、考えたほうが、ずっと
  身に付くから、私は放置スタイルの
  金融教育自体が大きな間違いだったとは
  思わない。」

仕事が忙しかった卓郎さんは、
丁寧に系統立てて、お金の教育を
康平さんに施したわけではありません。

ヒントだけ与えて、自分で考えさせる
スタイルだったようです。

結果として、その方がたくましい子が
育つことを康平さんが証明しています。

本書は、これからお金との付き合い方を、
家庭でどのように教えようかと考えて
いる方には、参考になると思います。

もちろん投資経験のない大人の方が
読んでも、十分学びのある内容です。

この本から何を活かすか?

村上世彰さんが、中高生に投資経験を
積んでもらうために、10万円を供与する
教育プロジェクトがあります。

中高生に1年間株式投資をしてもらい、
1年後に元本は返済します。

利益が出たら自分のものにできて、
損失が出ても残っている資金だけを
戻すというもの。

この教育プロジェクトに、卓郎さんは、
反対しています。

それは、「リスク」と「リターン」が、
一致していないから。

確かに、自分でリスクを取った上での
投資ではないので、本当の意味での
学びになるかは、微妙に思えますね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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