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ikadoku

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日本への警告 米中朝鮮半島の激変から人とお金の動きを見抜く

2019年09月26日
投資 0

日本への警告 米中朝鮮半島の激変から人とお金の動きを見抜く (講談社+α新書)

満足度★★★
付箋数:22

冒険投資家として知られ、日本でも人気の
ジム・ロジャーズさん。

ロジャーズさんが、世界的な投資家の
1人として認められるようになったのは、
ジョージ・ソロスさんと共同で設立した
クォンタム・ファンドの成功によるもの
でした。

そんなロジャーズさんが、日本株への
投資を始めたのは2011年の東日本大震災の
直前のことでした。

その後、震災による株価の下落を受けて、
さらに日本株を買い増ししました。

結果として、震災による下落は一時的な
ものであり、株価はロジャーズさんの
予想通り上昇しました。

ロジャーズさんは、2018年の秋に
持ってた日本株はすべて手放しました。

それどころか、株であれ通貨であれ、
日本に関する資産は何も持たず、
この先も買う予定はないと言います。

なぜ、ロジャーズさんは、日本株をすべて
手放したのか?

  「中国株と違い、日本株への投資は
  あくまでも短期から中期で考えていた。
  日本株は私が10年以上の長期にわたって
  お金を投資しておきたいところではない。
  理由は、少子化と長期債務といった問題
  を抱える日本は、長期的には衰退の道を
  辿ると予想したからだ。(中略)
  日本経済を破壊するアベノミクスが続き、
  人口減少の問題を解決できない限り、
  この判断を変えることはないだろう。」

残念なことに、ロジャーズさんに見える
日本の未来は、人口が減り、借金が増え、
衰退を続け、生活水準が下がっていく姿です。

本書は、ロジャーズさんのシンガポール
の自宅で行われたロングインタビューを
書籍化したものです。

日本の問題点を指摘し、抜本的な解決策を
提案しています。

そして、世界のどの変化に注目し、
個人としてはどのように行動すべきかを
アドバイスしています。

日本が抱える最大の問題は人口減少。

その少子化対策として、日本政府が
やるべきことは、子育てにインセンティブを
与え、仕事と両立できる環境を整えること。

これを環境面だけでなく、「空気」を
作ることも重要と指摘しています。

そして、もう1つの問題解決のための柱は、
移民の受け入れです。

外国人に対する差別意識をなくし、
学校を外国人に開放して、移民を新たな
ビジネスチャンスとします。

「移民はいらない」と言い始めたら、
国家は破綻するともロジャーズさんは
指摘しています。

個人へのアドバイスとしては、歴史を学び、
世界を旅して、変化を肌で感じることが
重要だと述べられています。

これこそ、ロジャーズさん自身が長年
行ってきたことです。

自分の目で見た小さな変化に注目し、
その背景を探って自分の頭で考える。

また、ものごとが大きく変化する
ときには、必ずその触媒となるものが
あります。

小さな変化は積み重なって、触媒に刺激
されると、いずれ大きなトレンドになる。

変化の触媒を見つけたら、歴史上で
これまで起きてきた変化と照らし合わせて、
未来を予測します。

本書は、ロジャーズさんの過去の著書も
参考にして、まとめられているので、
すでに聞いたことがある話も多いかも
しれません。

しかし、個人的には現在ロジャーズさんが
何を考えて投資をしているかを、改めて
確認する良い機会になりました。

この本から何を活かすか?

他の著書にも書かれていますが、
本書ではロジャーズさんの9つの成功法則
が紹介されていました。

これは、個人向けの普遍的なアドバイスです。

 1.人の言うとおりにしてはいけない
 2.故郷にとどまるな
 3.結婚・出産を急ぐな
 4.自分の能力を過信するな
 5.情熱を無視するな
 6.お金のことを気にするな
 7.子どもの情熱も尊重せよ
 8.お金について学ぶことを怠るな
 9.何のために稼ぐのかを忘れるな

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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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