活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

おしゃれ嫌い 私たちがユニクロを選ぶ本当の理由

2019年09月24日
社会・国家・国際情勢 0

おしゃれ嫌い 私たちがユニクロを選ぶ本当の理由 (幻冬舎新書)

満足度★★★
付箋数:24

  「なぜ、私たちはユニクロを着るのだろう。
  それは、 “安いから” なのか。ユニクロが
  ポピュラーになった20年前ならば、
  その答えが正解だったかもしれない。
  だが、現在はそれだけでは、正解とは
  言えない。私たちは “安いから” という
  理由だけで、ユニクロを着るのではない。
  安い服ならば、他にも数多く存在する。
  その中で、なぜ、ユニクロだけが、
   “一人勝ち” なのか。なぜ、ユニクロ
  だけが、 “国民服” となり、 “一億人の
  ファッション” となりえたのか。」

本書は、ユニクロを通して、ここ30年で
私たちの消費に対する考え方が、
どのように変わったかを読み解く本です。

著者は、甲南女子大学人間科学部文化
社会学科教授の米澤泉さん。

ファッション文化論、化粧文化論などの
専門家です。

ユニクロは、1949年、山口県宇部市に、
メンズショップ小郡商事として創業。

その後、柳井正さんが社長になってから、
ユニクロと改称しました。

そして、ユニクロが全国的に知られる
ようになったのは、2000年前後に起こった
「フリース旋風」でした。

しかし、あまりにも流行り過ぎたため、
おしゃれな人たちからは、「ユニバレ」
とか、「ユニ被り」といった否定的に
語られることがありました。

風向きが変わったのは2105年頃からです。

ユニクロを認めていなかった
ファッション誌が「ユニクロでよくない?」
と言い始めました。

そして、最近では、「ユニクロで」
ではなく、「ユニクロがよくない?」とも
言われるようにまでなりました。

今や、ユニクロを着るのが「正解」に
なったのです。

米澤さんは、私たちのおしゃれに関する
意識の変化をていねいに辿りながら、
ユニクロが国民服にまでなった3つの
理由をあぶり出しています。

1つ目の理由は、ユニクロが服ではなく、
実は「くらし」を売っていること。

服を通して、「ていねいなくらし」を
売っているのです。

それは、高機能なだけでなく、着る人の
新たな価値観をつくり、ライフスタイルを
示す道具になっているのです。

2つ目の理由は、「くらし」の時代が
到来したから。

もう、おしゃれで自分を差別化する時代
ではなくなりました。

ファッションへのこだわりが、食や雑貨
といったライフスタイルへ向けられる
ようになりました。

そして、おしゃれよりも「くらし」が
好きだと言われる時代になったのです。

3つ目の理由は、ユニクロのおかげで、
おしゃれで勝負しなくてよくなったこと。

おしゃれが自己表現だった時代は、
みな、おしゃれで勝ち負けを競わなければ
なりませんでした。

だから、どんなブランドを着ているかで
競っていました。

しかし、今の時代は「インスタ映え」を
競うようになりました。

服は差別化の道具ではなく、共感の道具
へと変わったのです。

  「ユニクロは服にかけられていた魔法を
  解いた。服は個性ではない。服は服に
  すぎない。服は服装の部品なのだ。
  着る人の個性は服によって表現するもの
  ではない。むしろ、シンプルな服ほど、
  着る人の個性が見えてくる。
  フリースやヒートテックを通して、
  リアルクローズとはそういうものだと
  ユニクロは教えてくれたのであった。」

今や、おしゃれな人ほど、「おしゃれは
ほどほどでいい」と思っているようです。

ここ数年起こっている「筋肉ブーム」も、
「ていねいなくらし」を目指す文脈の中で
理解することができました。

この本から何を活かすか?

ユニクロと無印良品は、どうちがうのか?

ユニクロは、服を通じて「ていねいなくらし」
を売っています。

服を変え、常識を変え、世界を変えるのが、
ユニクロの目指すところです。

一方、無印良品は、あらゆる商品を通じて
「MUJIなくらし」を提案してしています。

衣食住のすべてを無印良品の哲学に基づいて
ブランド化することで「MUJIなくらし」を
売っているのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

気に入ったらシェア!

ikadoku
この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

コメント0件

コメントはまだありません