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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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京大変人講座: 常識を飛び越えると、何かが見えてくる


京大変人講座: 常識を飛び越えると、何かが見えてくる (単行本)

満足度★★★
付箋数:24

  「ここは “変人”  “奇人” が集まる
  と噂されている京都大学・・・。
   “変人” と聞いて、眉をひそめる人も
  いるかもしれない。
   “みんなと違う” ことは、ちょっと
  恥ずかしいことだと思う人もいるかも
  しれない。
  しかし、この地球上の発展は
  “変なヤツが支えてきた”といっても
  過言ではないのだ。
  だから、京大では “あの人、変人
  だよね” という呼び名は、むしろ
  立派な “ホメ言葉” !!」

本書は、噂の「京大変人講座」を
書籍化したものです。

京大変人講座とは、京都大学に連綿と
受けつがれている「自由の学風」
「変人のDNA」を、世に広く知ってもらう
ため発足した公開講座です。

2017年5月に第1回目の講座がスタートし、
2019年9月現在では、すでに13回の講座が
終了しています。

越前屋俵太さんがナビゲーターを務め、
ユニークな研究をする京大の先生を
講師に迎えて講座が開催されています。

本書は、その中から6つの講座を紙面で
再現しました。

 1. 毒ガスに満ちた「奇妙な惑星」へ
  ようこそ
  ― 学校では教えてくれない!
   恐怖の「地球46億年史」

 2. なぜ鮨屋のおやじは怒っているのか
  ― 「お客様は神さま」ではない!

 3. 人間は“おおざっぱ”がちょうどいい
  ― 安心、安全が人類を滅ぼす

 4. なぜ、遠足のおやつは“300円以内”
  なのか
  ― 人は「不便」じゃないと萌えない

 5. ズルい生き物、ヘンな生き物
  ―  “単細胞生物” から、進化の
   極みが見えてくる

 6. 「ぼちぼち」という最強の生存戦略
  ― 未来はわからないけど、
   なるようになっている

タイトルだけ見ても、非常に魅力的な
講座が並んでいます。

正直、どの講座もそれだけで一冊の本
にしても、十分に売れる内容です。

ところで、世の中に「変人」が存在する
ことが、なぜ重要なのでしょうか?

その理由を変人講座の発起人の1人である
酒井教授は「変人ナマコ理論」で説明
しています。

ある村に10人の農家がいたとします。

彼らは自分たち10人分のお米をつくって
いました。

そのうち彼らはイノベーションを起こし、
今までの2倍の量のお米をつくれるように
なりました。

つまり10人全員がお米をつくると20人分
できてしまい、閉ざされた市場では、
お米は飽和状態になってしまいます。

この村に必要なのは、さらにせっせと
働き、お米をつくる人ではありません。

農家の何人かは、海にでも遊びに行って、
ナマコでも採ってくればいい。

ナマコが食べられるとわかるまで、
お腹をこわして、何人か死ぬかも
しれません。

しかし、ナマコを「食べられる」と
発見した人は、既存の社会を変える
「スーパー・イノベーター」に
なるのです。

世の中の発展のためには、全員がお米を
つくっていてはいけないのです。

京大は、最初は変人だと思われても、
あえてリスクをとって、ナマコを採りに
行く人つくることを目指しています。

変人がいたからこそ、イノベーションが
起こり、人類は繁栄してきたのです。

この本から何を活かすか?

私が一番気に入ったのは、経営学の
山内准教授のサービスについての講座です。

客に媚びた接客をすることは、
自らの価値を落とすことになるようです。

なぜなら、人は自分に従属する人から
サービスを受けても、その価値を低く
感じてしまうから。

その反対をいくのが、鮨屋のおやじです。

「自分のために仕事をしているんだ。
客のことなんか関係ねえと」という
態度は、決してホスピタリティに
溢れているわけではありません。

しかし職人としての姿勢を貫き、
もてなさないからこそ、客がその
価値をありがたく感じるのです。

それが、鮨屋のおやじが怒っていても
店が繁盛している理由です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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