2008.10.02 Thu
すべての経済はバブルに通じる
すべての経済はバブルに通じる (光文社新書 363) (光文社新書 363)
(2008/08/12)
小幡績 商品詳細を見る
満足度★★★★
「バブルの最中は、誰もバブルと気づかず投資しているのではなく、
ほとんどの投資家は、バブルと認識して参加している。
賢いプロの投資家であるほど、バブルに乗らないわけにはいけない。」
これが21世紀型バブルの特徴であると、著者の小幡績さんは説明し、
あえて「リスクテイクバブル」と呼んでいます。
つまり、現代のマーケットではバブル発生が構造的に組み込まれ、
必然的に発生と崩壊を繰り返すと。
小幡さんは、自らの投資経験から、机上の論理だけでなく、
バブル時の投資家心理を的確に本書で読み解いています。
実際、サブプライム問題が発生する前も、バブルだとの声は
ずいぶん上がっていましたから、個人投資家でも、
全くバブルと認識せず、投資をしていた人は、少なかったと思います。
問題は、そのバブルがいつ崩壊するか、そして崩壊の規模
(どこまで影響が及ぶか)を正しく予測できたかどうか。
これが、投資結果の大きな違いとして現れます。
それでは、今後何度もバブルが繰り返されると仮定するなら、
バブル時に私たちは、どのような投資戦略をとれば良いのか?
以下、私の個人的な考察ですが、
1.バブルと知って、逃げる準備をしながら便乗する
2.崩壊のタイミングを待って、売りから参入する
3.崩壊後の底を確認し、誰もいなくなった時に買いで参入
の3つの戦略が存在します。
1.は俊敏性、2.は忍耐力と判断力、3.はひたすら忍耐力が
要求されます。
1.→2.→3.の順で、すべて参加すると1度のバブルで莫大な利益を
上げることができますが、そう簡単にはいかないでしょう。
「今後、幾度となく、キャンサーキャピタリズム(癌化した資本主義)は
発症し、リスクテイクバブルは繰り返され、さらに別の形のバブルや
それ以外の発症があるであろう。」
このように本書は締めくくられていますから、少なくとも
そういう「シナリオ」を持ってマーケットに参加する必要はありそうです。
この本から何を活かすか?
先程挙げた3つの戦略は、インデックスファンドの購入などでは、
機敏性を欠き使えません。
それでは、インデックスファンドは無力なのか?
ポイントは次の2点に集約されるでしょう。
1.その市場が、バブル発生と崩壊を繰り返しながらも「成長する市場」であること
2.発生と崩壊の「何サイクルもの期間」、ドルコスト平均法を継続すること
この両方の条件が満たされれば、インデックスファンドも
大きな武器になりますし、一方でも欠くと、悲惨な結果を覚悟しなければなりません。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
| 投資やトレード、お金 | 06:19 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑



