活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

日常にひそむ うつくしい数学

2019年08月29日
数学 0

日常にひそむ うつくしい数学

満足度★★★
付箋数:21

あなたの、好きな「数字」は何ですか?

こう聞かれて、「2」を挙げた人は
いませんか?

「2」が好きな方は気をつけてください。

ある教団では、「2」は悪魔の数字と
考えられているからです。

その教団の考えでは、数字の「1」は
完全なもの、統一、神を表わします。

そして、「2」は完全なものから
離れた最初の数のため、悪魔を象徴する
と考えられていました。

ただし、「2」が好きならまだマシです。

もし、あなたが「√2」が好きだったら、
絶対にそれを口外してはいけません。

なぜなら、無理数の存在を口にすると、
その教団では、抹殺される可能性が
あるからです。

無理数の存在は、その教団の教えを
否定するものだったからです。

その教団とは、古代ギリシアの哲学者
ピタゴラスさんが創設したとされる
秘密結社、「ピタゴラス教団」です。

  「紀元前6世紀頃のこと、ピタゴラスは
  古代オリエント世界の各地を旅して、
  数学の秘儀を学んでいました。
  そして、この世界は数学の法則で
  動いていることを悟ります。
  彼は、この悟りを教義として伝える
  ために、宗教団体 “ピタゴラス教団” 
  を設立しました。
  ピタゴラス教団の教えは、
   “万物は数学の法則で説明できる” 
  というものです。それをもっとも
  端的に表したのが、有名な
   “万物は数である” という言葉です。」

ピタゴラス教団のオカルティックな
面はさておき、教団の考えは現代の
科学に引き継がれています。

それは、「科学的」であることが、
現代においては、正しさの証明に
なっているからです。

さて、本書は私たちの身の回りに
あるもの潜む、隠された法則を、
数学を使って解き明かす本です。

自然界の中にも、人間が創造した
ものの中にも、私たちが気づかない
数の法則が隠されているのです。

著者は、国際的な金融マンであると
同時に、科学や哲学における最先端の
動向にも精通する、冨島佑允さん。

冨島さんは、日常に潜む謎を大きく
4つに分類して、解説します。

本書では、全部で24の謎を解き明かし
ていますが、その中から代表的な
謎を紹介します。

<かたちの謎>
 ・ハチの巣は、なぜ六角形なの?
 ・巻貝のぐるぐるは、どうやってできるの?

<かずの謎>
 ・古代ギリシャ人は日時計とラクダで
  地球の大きさを測っていた?
 ・なぜ、ぴったり13年・17年ごとにしか
  出てこないセミがいるの?

<うごきの謎>
 ・北半球の台風の渦は本当に左巻きなの?
 ・ロケットは、なぜ空気がなくても
  飛べるの?

<とてつもなく大きなかずの謎>
 ・将棋の試合展開は何通りあるの?
 ・ 同じ親から生まれたのに、
  なぜ顔や性格が違うの?

本書を読むのに、難しい数学の知識は
必要ありません。

小学校卒業程度の算数の知識さえあれば、
理解できるように、やさしく解説されて
います。

数字アレルギーの人でも、興味を持って
読むことができるでしょう。

逆に数学好きの人からしてみると、
既に知っているエピソードが多いかも
しれません。

この本から何を活かすか?

群れで飛んでいる鳥には、リーダーが
いないことが知られています。

互いの鳥はぶつかることはありません。

なぜ、リーダーがいなくても、
統率した行動が取れるのでしょうか?

そこにはシンプルな3つのルールが
あります。

 1. 近づきすぎたら離れる
 2. となりを飛んでいる鳥と、
  飛ぶ速さと方向を合わせる
 3. 仲間が多くいる方向に近づく

鳥の群れはたったこれだけのルールで、
巨大アメーバのような複雑な動きを
生み出しているのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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