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ikadoku

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データビジュアライゼーションの教科書

2019年08月05日
ノウハウ本 0

データビジュアライゼーションの教科書

満足度★★★★
付箋数:25

あなたは、データ分析の結果を
正しく表現し、適切に伝えていますか?

自分ではそうしているつもりでも、
他人から見ると、わかりにくかったり、
意図が正確に伝わっていないことが
よくあります。

それは、データを効果的に表現する
「データビジュアリゼーション」の
技術を学んでいないことが原因です。

  「データビジュアリゼーションにおいて、
  シグナルを最大化し・ノイズを最小化
  するデザインを追求することにより、
  データを用いたコミュニケーションの
  向上を図る」

これが本書のテーマです。

データビジュアリゼーションとは、
文字と数字で表されるデータを、
チャートを用いて表現することです。

簡単に言うと、データの視覚化のこと。

そして、シグナルとはデータが持つ
元来の意味が、より相手にとって
伝わりやすくなる効果のことです。

ノイズとは、データが持つ元来の意味
でないものが、相手に伝わってしまう
効果のことです。

データビジュアリゼーションの目的は
コミュニケーションなので、
その目的を果たすために、シグナルを
最大化し、ノイズを最小化するのです。

本書は、タイトルの通り、日本ではまだ
少ない、データビジュアリゼーションの
教科書です。

著者の藤俊久仁さんと、渡部良一さんは、
日本のデータビジュアリゼーションの
認知度が欧米と比較して著しく低いと
考え、本書を執筆しました。

確かに、データビジュアリゼーションと
いう言葉は聞いたことがあっても、
どんな類型があるのか知っている人は
少ないのかもしれません。

データビジュアリゼーションは、
大きく分けて、2つの類型があります。

1つは、インフォメーションデザイン。

これは問題解決のための視覚化で、
仮設検証型、仮設探索型、事実報告型、
事実説明型の4つに別れます。

もう1つは、データアート。

これは自己表現のためのデータ視覚化で、
主張表現型と主張説得型の2つがあります。

この内、インフォメーションデザイン
を本書では、深掘りしていきます。

基本のキとして、チャートの適切な
使い方や色や装飾などについて学びます。

 ・色の数は少なめに
 ・彩度は控えめがオススメ
 ・無駄な装飾はしない
 ・並び順に意味を持たせる
 ・上下に余白を持つ

更に、データリテラシーの基礎が
身についた後は、もう少しレベルアップ
したテクニックを学びます。

最終章では、欧米や日本で高い評価を
受けているビジネスインテリジェンスツール
「Tableau(タブロー)」の実践的な
活用術も紹介しています。

掲載されている実例は全部で72通り。

すべて悪い例のBeforeと改良した後の
Afterを比較する形で掲載しているので、
目で見てにすぐに理解できます。

やはりデータビジュアリゼーションの
教科書なので、視覚的な伝わりやすさは
秀でていますね。

本書は、少し大型の18.2cm×23.4cmの
サイズで、カラーも使われているので、
モノクロのKindleで読むのは不向きです。

カラーのタブレットだと、まだいいかも
しれませんが、できれば紙の本で読む方が
望ましいと思います。

この本から何を活かすか?

  「データインクレシオ」で考える

データインクとは、グラフなどの
データそのものを表す部分のインクの量。

ノン・データインクとは、それ以外の
枠線や補助線などに使われるインクの量。

  データインクレシオ=データインク/
  (データインク+ノン・データインク)

このレシオは高ければ、高いほうがいい。

余計な装飾を削ぎ落として、チャートが
シンプルになると、ノイズが減り、
シグナルが高くなるからです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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ikadoku
この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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