2008.09.29 Mon
分析力を武器とする企業

分析力を武器とする企業 強さを支える新しい戦略の科学
(2008/07/24)
トーマス・H・ダベンポートジェーン・G・ハリス 商品詳細を見る
満足度★★★
本書では、分析力が武器となっている企業を頂点として、
そこに至る過程として、5つのステージに区分しています。
第1ステージ 分析力に劣る企業
第2ステージ 分析力の活用が限定的な企業
第3ステージ 分析力の組織的な強化に取り組む企業
第4ステージ 分析力はあるが決定打に至らない企業
第5ステージ 分析力を武器とする企業
最終ステージに到達する企業として、グーグル、ハラーズ、
アマゾン、キャピタル・ワンなどが紹介され、
プロスポーツ界からは、オークランド・アスレチックス、
ボストン・レッドソックスなども併せて紹介されています。
確かに、グーグルやアマゾンを利用していても、
分析力が企業の推進力の一つになっていることが分かりますし、
メジャーリーグやプロ野球を見ても、分析力がチーム力に
大きな影響を与えている様子はうかがえますね。
そもそも、「なぜ、分析力が武器となるのか?」
について、本書では以下のように説明しています。
・イノベーションを創出するのは以前よりはるかに難しくなっている
↓
・だから、効率化や、意思決定の最適化を図ることが大きな差になる
↓
・それを実現するのが企業の分析力である
この理論で考えると、今後はますます、分析力が企業の競争力を
左右する重要なファクターになるということでしょう。
また、企業が採用する分析のプロは、数学や統計の専門家ですから、
学生の理数系離れが危惧される日本では、海外の優秀な人材を積極的に
採用しなければ、日本企業の未来も明るくないのかもしれません。
この本から何を活かすか? 話しは全く異なりますが、投資においても
「直観か、分析か?」と聞かれれば、
私は間違いなく「分析」と答えます。
最近は、私の知人でも投資をしている人が増えてきましたが、
どうも勘や噂だけで、資金をリスクに晒す人が多いようです。
そういう人に限って、どの株や通貨を買ったらよいか、
“銘柄”を単純に聞きたがります。
私も、その都度、投資の参考になる本を紹介するようにしていますが、
あまり勉強や分析をしたくない方も多いようです。
だからこそ、本書が言うように、分析力を重視する人(企業)は
分析を軽視する人(企業)に対して優位性があるのでしょう。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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