2008.09.26 Fri
グラフで9割だまされる

グラフで9割だまされる 情報リテラシーを鍛える84のプレゼン
(2008/08/21)
ニコラス ストレンジ 商品詳細を見る
満足度★★★★
本書の目的は、
「あからさまな嘘をつかずに、できるだけ狙いどうりに
相手を誤解させる図表づくりのテクニックを明かす」
ことです。
簡単に言うと、図表を使った騙しのテクニックを紹介する本です。
「欺瞞の度合い」や「バレやすさ」に注意して騙し方を選ぶ。
手法は、代表値をいじる、軸に小細工をする、ゼロを隠す、
複数のチャートを使う、データ項目の定義をいじる、などなど。
まさに、騙しのテクニックのオンパレードです。
豊富な事例を用い解説されていますが、スペースシャトルの事故、
コレラ大発生、1900年代初めのクラシカルな図表など、
あまり見かけない一風変わった例も登場します。
本書は、もともと英国で出版された本なので、
他のビジネス書と違った印象を受けるのかもしれません。
「騙すための本」という英国人の著者らしいブラックな切り口ですが、
本書を騙すために使うのか、騙されないために使うのかは、
読者の良識に任されているようです。
(英国人=ブラックというのは、モンティ・パイソンからくる
私の思い込みです。偏見以外のなにものでもありません。)
少なくとも、本書を読み終えた後は、図表を見るたびに、
・騙されていないか?
・情報提供者の意図は何か?
と考えるようになり、図表リテラシーが向上することでしょう。
更には、今まで意識せずに自分が作成した図表にも、
「欺瞞が入り込んでいないか?」
という疑念が湧いて、見直したくなるかもしれません。
この本から何を活かすか?
さて、何か図表が載った資料がないかと探したところ、
手元にあったのが、私の住む自治体の「広報誌」でした。
もらった時は何も意識せず、素通りしていた感じでしたが、
あらためて、見直してみると、いろいろ怪しいのが出てきました。
意図してやっているかどうかは不明ですが、
意味のない図表から、軸に細工された図表、母数のおかしい調査・・・
これから、いろいろな図表を見る楽しみが増えました。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
| 数学 | 10:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑





