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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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Creative Selection Apple 創造を生む力


Creative Selection Apple 創造を生む力

満足度★★★
付箋数:23

iPhoneやiPadをはじめ、世界中の人々を
魅了するアップル製品。

アップルのユーザーは、今や20億人に
近いとも言われています。

人々を熱狂させるアップル製品は、
一体、どのように開発されているのか?

天才集団のヒラメキによって、
製品開発されているのでしょうか?

  「この本は、私がアップルで過ごした
  15年間についての記録であり、
  アップルに流れる創造のエッセンスを
  抽出するチャレンジである。
  すぐれたソフトウェアを開発する
  ために私が取り組んだこと、
  当時のエピソード、職場で気づいた
  ことなどを盛り込んだ。
  スティーブ・ジョブズ相手に行う
  デモがどんな感じだったか、
  iPhoneのタッチスクリーンが現在の
  形になったのはなぜか、あるいは何が
  アップルのものづくり文化を特別な
  ものにしているかを知りたければ、
  ぜひ読み進めてほしい。」

著者のケン・コシエンダさんは、
かつてiPhoneソフトウェア担当の
主席エンジニアでした。

ブラウザのSafariやiPhoneやiPadの
タッチスクリーン式キーボードの
開発を中心的に行った方です。

本書では経営幹部ではなく、
一人のクリエーターの独白として
アップルのモノづくりが語られています。

そこで明らかにされたのは、意外にも
地道な改善の繰り返しでした。

他社が真似できないような、ひらめきが
アップル製品を非凡なものにしている
わけではないことがわかります。

  「問題を一気に解決する天才的な
  ひらめきを待つことではなく、
  実際、 “ユーレカ” の瞬間が訪れる
  こともめったになかった。(中略)
  私たちはチームの一員として、問題
  の特定、設計、デモ(試作レビュー)、
  製品出荷と一歩一歩前に進み、
  前途有望なコンセプトをピックアップ
  しては改善方法を模索した。」

インスピレーションも必要ですが、
それは勤勉さなしでは報われません。

ダーウィンの進化論に基づくような
地道な選択の繰り返しによって、
アップル製品は洗練されていきます。

より良いものを繰り返し選び取って、
改善を続けることが、凡案を
驚異のアイディアに昇華させる秘訣。

これをクリエイティブ・セレクション
と、本書では呼んでいます。

この選択的改善のプロセスこそが
アップルの創造力の源泉です。

また、コシエンダさんは、
アップルのモノづくりに欠かせない
要素を以下の7つにまとめています。

 1. インスピレーション
 2. コラボレーション
 3. テクニック
 4. 勤勉さ
 5. 決断力
 6. テイスト
 7. 共感力

これらの要素を組み合わせて試作品を
作り、ひたすらデモを繰り返す。

それがアップルの創造力を生みます。

本書は、Safariの開発プロセスや、
iPhoneのタッチスクリーンの開発秘話を
中心に話が進みます。

そして、ジョブズさんへのデモの
様子も克明に書かれています。

アップルの開発現場のリアルな
空気感が伝わってくる本としては、
なかなか貴重です。

アップルのコアなファンはもとより、
アップルのモノづくり興味がある方には、
かなり響く一冊だと思います。

この本から何を活かすか?

  「アップルでは、会社全体がミーティング
  やチームを小さい単位にとどめることに
  よって、効率が保たれるとともに、
  最小の人員で最大の成果を上げるという
  強い基本方針があった。」

アップルのミーティングは少数精鋭で
話し合って結論を出します。

その成果物として、デモが行われ、
ジョブズさんが決断を下すサイクルが、
繰り返されていたようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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