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世にも美しき数学者たちの日常


世にも美しき数学者たちの日常

満足度★★★
付箋数:22

あなたは、数学が好きですか?

きっと、「嫌い」とか「苦手」と
答える人が多いのではないでしょうか。

世間一般では、やけに嫌われている数学。

そんな数学を飯のタネして研究を続ける、
数学者とはどんな人たちなのか?

彼らの頭の中は、どうなっているのか?

そして、どんな日常を過ごしているのか?

私が数学者と聞いてイメージするのは、
映画『ビューティフル・マインド』の
主人公、ジョン・ナッシュさんです。

果たして、他の数学者もナッシュさんの
ような日常を送っているのでしょうか。

本書は、そんな素朴な疑問に答えるべく、
7人の数学者と4人の数学マニアに突撃し、
インタビューした本です。

インタビュアーは、作家の二宮敦人さん。

最後の医者」シリーズが大人気の
小説家の方で、ノンフィクション作品の
最後の秘境 東京藝大:天才たちの
カオスな日常
』もベストセラーになって
いる方です。

取材したのは、以下の方々です。

 黒川信重先生(東京工業大学名誉教授)
 加藤文元先生(東京工業大学教授)
 千葉逸人先生(東北大学教授)
 津田一郎先生(中部大学教授)
 渕野昌先生(神戸大学教授)
 阿原一志先生(明治大学教授)
 高瀬正仁先生(数学者・数学史家)
 堀口智之先生(数学教室講師)
 タカタ先生(お笑い芸人)
 松中宏樹先生(数学教室講師)
 ゼータ兄弟(中学生)

では、この中から黒川信重先生について、
少し紹介しましょう。

まずは黒川先生の研究室の様子です。

  「散らかっているのは紙だけ。
  だがその紙があまりにも多いのである。
  床を埋め尽くしている、どころではない。
  部屋中を埋め尽くしている。
  A4サイズのコピー用紙が、床といい
  棚といい、およそ載せられる場所
  すべてに積み上げられ、いくつかは
  土砂崩れを起こしている。」

この紙の山こそが、研究の成果なのです。

実際に数学の研究に必要なのは、
鉛筆と紙だけ。

それだけあれば、あとは自分の頭を
使って、どこでも研究できます。

黒川先生は、栃木から東工大まで
片道2時間半かけて通う電車の中が、
ほとんど自分の研究室だったようです。

  「紙に数式なんかをこう、書いていって
  ・・・50枚くらいたまると、論文が1つ
  できるわけです。もうかれこれ40年
  くらいですか、そういう生活を続けて
  います。宇都宮線、進行方向寄りの
  奥のボックス席、窓側、そこが僕の
  指定席なんです」

宇都宮線を使う一部の方の間では、
黒川先生は有名な存在になっている
のかもしれません。

そんな黒川先生の日常生活は、
一体、どのようなものなのか?

本書では、奥様からの証言を掲載して
います。

  「書類や本が、大量にあるわけです。
  それで三部屋潰しているくらいなんです
  けれど。散らかっているものを眺めて
  いるとね、ちょっと・・・・
  いろんなジャンルのものがあるんですよ。
  (中略)食べ物、飲み物なんかも
  そこに散らかしている。
  で、本人は適当な本を枕にしながら
  寝ているという。
  それを見るとね、もしかしたら天才
  なのかって思います。やっぱり常人
  じゃない」

すべての数学者が黒川先生のようでは
ないと思いますが、まさに絵に書いた
ような数学者ですね。

そんな生活の中から、美しい数学の
理論が導き出されるのは感動です。

本書は、数学に興味がなくても
読み物として、面白い本だと思います。

この本から何を活かすか?

私は本書で、お笑い芸人のタカタ先生を
初めて知りました。

タカタ先生は高校生の時に、将来は、
お笑い芸人か数学の先生のどちらかに、
なりたかったそうです。

行き着いた先は、その融合。

現在、吉本のお笑い芸人でありながら、
高校の数学教師をしています。

そんなタカタ先生が出演していた、
数学のショートプレゼン交流会が、
ロマンティック数学ナイト」です。

興味がある方は、是非、ご覧ください。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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