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ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

amazon「帝国」との共存

2019年05月23日
経営・戦略 0

amazon「帝国」との共存

満足度★★★★
付箋数:25

フォレスト出版の三上さんより献本頂きました。
ありがとうございます。

投資家の神様、ウォーレン・バフェットさんは
CNBCのインタビューで、ある衝撃の事実を
明らかにしました。

それは、バフェットさんが率いる、
バークシャー・ハサウェイ社が、8億ドル超の
Amazon.com株を取得したことでした。

バフェットさんは、バリュー投資家として
知られるため、割高感のあるアマゾン株に
投資したことは、世間の注目を集めました。

今後の成長を見込み、アマゾンに投資する
価値があると判断したのです。

なぜ、バフェットさんは、今頃になって、
アマゾンに投資し始めたのか?

個人的には、アマゾンの実店舗への
拡大戦略が見えてきたからではないかと
睨んでいます。

2011年の「アマゾン・ロッカー」に始まり、
2018年にサービス開始の「アマゾン・ゴー」
まで、アマゾンの実店舗化への流れは
加速しています。

オンラインとオフラインの境界線は消え、
「オンライン・ツー・オフライン」、
略して「O2O」という言葉まで生まれました。

これからは、オンラインだけでも、
オフラインだけでも生き残っていけない
時代に突入していきます。

さて、本書はオンラインもオフラインも
制する勢いの、アマゾンの戦略を詳細に
記した本です。

著者は米小売アナリストのナタリー・
バーグさんと、ミヤ・ナイツさん。

  「本書は、あなたのビジネスの終末を
  知らせる黙示録になるかもしれない。
  あるいは、目まぐるしく変化する
  昨今のビジネス環境を生き延びる
  ヒントや、新たなチャンスをあなたに
  与える虎の巻になるかもしれない。
  そして一般消費者にとっては、
  これまで経験したことのないような
  ストレスレスで娯楽的な顧客体験を
  見せてくれるガイドブックとなる
  かもしれない。」

このように解説するのは、本書の監訳者を
務める成毛眞さんです。

もはやオンラインでも、オフラインでも、
アマゾンの影響を受けることなく、
ビジネスができない状況になっています。

そんな「アマゾン帝国」には勝とうなどど
思わずに、どのように利用するかを
考えたほうが得策です。

そのためには、アマゾンの手の内を知る
ことが先決。

本書は、あらゆる企業がアマゾン帝国と
共存して、生き残って行くための
ヒントを示した、アマゾンの解体新書。

  「アマゾンは矛盾に満ちた密林だ。
  設立当初から “長期的に利益を出さない”
  ことを戦略としながら、今や世界第2位
  の資産価値を誇る企業に成長した。」

すべての始まりは、ジェフ・ベゾスさんが、
紙ナプキンに書いたとされる、アマゾンの
ビジネスモデルのメモでした。

価格を下げると、来客数が増える。
来客数が増えると、売上と売り手が増える。
売り手が増えると、品揃えが充実し、
新たな顧客体験を提供できる。
新たな顧客体験を提供できると、
更に来客数は増えて、会社は成長する。

アマゾン成功の鍵は、この好循環の
スパイラルを回していることです。

長期的に利益を出さないことで、
このサイクルを「はずみ車」として、
アマゾンは成長を続けてきました。

本書では、ただの破壊者ではない、
アマゾンの全貌がよくわかります。

今後、アマゾンの未来はどうなるのか?

本書は、その未来の姿を映し出す、
「預言書」でもあるので、是非、
読んでおきたい一冊です。

この本から何を活かすか?

日本でも2019年にアマゾン・プライムの
年会費の値上げが発表されました。

3900円から4900円になったので、
約25%の大幅値上げです。

これに対して、継続すべきかどうかの
議論も巻き起こっていました。

しかし、アマゾン・プライムは顧客の
購買活動を促進するためのプログラム。

アマゾンは年会費で儲けようとは、
微塵も考えていません。

従って、アマゾン・プライムは
そのまま「続ける」のが正解。

今後更なる値上げがあっても、
それ以上の価値のあるサービスが
アマゾン・プライムで提供されることは
間違いないでしょう。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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