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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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データ・ドリブン・エコノミー デジタルがすべての企業・産業・社会を変革する


データ・ドリブン・エコノミー デジタルがすべての企業・産業・社会を変革する

満足度★★★
付箋数:24

ダイヤモンド社の小川さんより、
献本いただきました。ありがとうございます。

インターネットやスマートフォンの普及に
よって、私たちの生活は大きく変わりました。

一般的には、それを「デジタル革命」と
呼びます。

しかし、東京大学大学院工学系研究科教授の
森川博之さんは、本当のデジタル革命は、
私たちはまだ体験していないと言います。

  「私は、過去20年間はデジタル革命の
   “助走期” にすぎず、本当の意味での
  デジタル革命はこれから幕を開けると
  とらえている。まもなくICTが真価を発揮
  する “飛翔期” に入り、デジタルが社会の
  隅々まで浸透していくだろう。」

これまでのデジタル革命においては、
データの活用といっても、そのほとんどは
「ウェブデータ」に限定されていました。

ウェブ閲覧履歴、ウェブ購入履歴、
画像・動画データ、SNSの個人関連データなど。

しかし、飛翔期の「真のデジタル革命」では、
ウェブ限定ではなくなり、リアルな世界での
データの活用が本格化していきます。

製造業や農業・漁業、医療から地方再生まで、
あらゆる分野で、リアルなデータが収集され、
活用されていくことが見込まれています。

それを可能にしたのが、情報通信技術です。

Information and Communication Technology
は「ICT」と略され、通信技術を活用した
コミュニケーション全般を指す言葉です。

本書が解説するのは、あらゆるモノが
データ化される時代に起こる未来について。

それが、本書のタイトルになっている、
「データ・ドリブン・エコノミー
(データ駆動型経済)」です。

データ・ドリブン・エコノミーとは、
リアルな世界から集めたデータが新たな
価値を生み出し、あらゆる企業・産業・社会
を変革していく一連の経済活動を指します。

データ・ドリブン・エコノミーでは、
モノのデジタル化によって、リアルな世界と
サイバー空間が相互に関連します。

あらゆる分野で適用され、これまでなかった
社会的価値が生み出されていきます。

例えば、医療の分野では、バイタルセンサ
によってデータが集められます。

そのデータは、データベースに蓄積され、
解析されます。

そして現実世界への応用として、個人特性を
考慮したテーラーメイド医療が施されます。

あるいはモデル化によって予測することで、
医療の重点が「治療」から「予防」へと
移行していきます。

集められるデータは、ビッグデータに
限られるわけではありません。

ビッグまでの規模のない、スモールデータも
活用されていきます。

ゴミ回収ボックスにセンサを取り付けて、
集めたゴミ収集データなどがその一例です。

こうしたリアルデータは、あらゆる産業から
集められる泥臭いものです。

森川さんは、こういった泥臭いデータには
GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、
マイクロソフト)はあまり手を出さないと
見込んでいます。

だからこそ、データ・ドリブン・エコノミー
は日本にとって大きなチャンスなのです。

むしろ、地味で泥臭いリアルデータの活用は
日本企業や日本人の得意分野だと森川さんは
指摘しています。

確かに、GAFAMが農業や建築・土木などの
スモールデータを集めとは考えにくいですね。

  「本書では、データ・ドリブン・エコノミー
  が足下で、企業・産業・社会をどう変えて
  いるのかを事例を交えながら詳しく紹介
  していく。また、真のデジタル革命時代に
  企業や個人がどう対処すればよいのか、
  私なりの視点を整理してお伝えしたい。」

本書は、データ・ドリブン・エコノミーが
もたらす未来像を見通す良書です。

現在進行中の具体事例も豊富に紹介されて
いるので、本書を読むと、こらからの時代が
どう変わっていくのかがわかります。

この本から何を活かすか?

本書で紹介されていた事例で、私が面白と
思ったのが、「ペイ・パー・ラフ」です。

これは、スペインのお笑い劇場が導入した
1回笑うごとに課金するシステム。

各座席の前に設置されたカメラで、
観客の顔を認証して、笑顔になった回数を
リアルタイムで計測して課金するようです。

アナログだと思っていた、お笑いの世界に
このような仕組みが導入されているのは、
非常に驚きでした。

このシステムでは、観客の満足度も上がり、
劇場の売り上げも30%増加したそうです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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