成功本はムチャを言う!?

成功本はムチャを言う!? (青春新書INTELLIGENCE (PI-209))
(2008/08/02)
新田 義治 商品詳細を見る
満足度★★★
本書の著者、新田義治さんは、
「成功本の著者と、それを読む多くの読者の間に
深くて大きい溝、心理的なギャップがある」
と言います。
本書の目的は、そのギャップを埋めること。
まず、本書の考えは次のような流れです。
・成功本を読んでも、95%の人が成功できないのは、
“実践しない”からでなく、“実践できない”から。
↓
・実践できないのは、その内容でモチベーションが上がらないから。
↓
・それは、人によって内発的動機付けが違うから。
↓
・だから、成功本を自分の個性に合わせて活用をしなければならない。
そこで、本書では成功ノウハウを自分流にアレンジすることが、
成功の秘訣であると説き、まずは自分の「性格傾向」を把握することを
勧めています。
よく考えれば、褒めた方が力を発揮する人もいれば、
中には叱った方が力を発揮する人もいますから、
その人のタイプに合わせてアプローチ方法を変えるという
新田さんの考えも、十分に納得できます。
本書では、大きな括りとして次の4つに性格傾向をタイプ分けしています。
1. 目標達成的思考(「勇」:行動を重視する人)
2. 親和的思考(「親」:調和することを重視する人)
3. 献身的思考(「愛」:愛し愛されることを重視する人)
4. 評価的思考(「智」:考えることを重視する人)
完全に4つに色分けされる訳ではありませんが、
4つのうちどれに一番の価値基準を置くかを確認して、
目標へのアプローチ方法を変えます。
例えば、私なら1番の思考が強そうなので、
心が燃え上がるような高い目標を見つければよいようです。
本書は、タイトルだけ見ると、成功本を否定しているように
誤解を受けるかもしれませんが、
新田さんは成功本の価値を認めた上で、
本書に、「教科書に対する、教科書ガイド」的役割を担わせています。

新田さんの義理のお兄さんの口癖が紹介されていました。
「自分が一番大事! 自分がいつも幸せでいたい。」
更に、続きます。
「家内や家族が不幸では自分が幸せでないから、家族を幸せにする。
家族が幸せでも、親や親戚が不幸では、自分は幸せでないから
親や親戚も大事にする。
友だちに不幸な人がいると、自分が幸せでないから・・・・」
ちょっと、ひねた言い方かもしれませんが、
これを読んで、今の私の幸せも、周りの幸せが
あってこそだということを実感しました。感謝。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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