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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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「承認欲求」の呪縛


posted with ヨメレバ満足度★★★★
付箋数:27

あなたは、部下を育成するために
「承認」することを大切にして
いませんか?

もしそうなら、「承認」を活用する
前に、絶対に本書を読んだ方がいい。

コーチングが一般的になってから、
褒めるのではなく「承認する」ことが、
推奨されてきました。

人は、承認されたい生き物です。

これを裏付けるのが、米国の心理学者、
アブラハム・マズローさんが提唱した
「欲求段階説」です。

人は自分が価値ある存在だと
認められたいからこそ、人は努力するし、
健全に成長していくと考えられます。

しかし、「承認」には、とてつもない
ダークサイドが存在します。

それはアナキン・スカイウォーカーが
堕ちるべくして、堕ちてしまったように、
「承認欲求」は使い方によっては、
マイナスに働くことがあるのです。

それは、自分がいくら認められたいと
思っても、相手が認めてくれなければ、
この欲求は満たされないからです。

  「スポーツ界で次々と発覚した、
  暴力やパワハラ。社会問題化している、
  イジメや引きこもり。官僚による
  公文書改ざんや事実の隠蔽。
  日本を代表する企業で続発する、
  検査データの捏造や不正会計などの
  不祥事。電通事件をきっかけに、
  あらためて深刻さが浮き彫りになった
  過労自殺や過労死。掛け声だけで、
  なかなか進まない “働き方改革” 。
  これらの問題の背後に隠れているのは
   “承認欲求の呪縛” である。」

著者は、同志社大学政経学部教授の
太田肇さんです。

太田さんは、これまで承認や承認欲求の
ポジティブな面に焦点を当てた本を
何冊も執筆してきました。

しかし、それらを書いている中で、
承認や承認欲求にはネガティブな面が
あり、それが多くの社会問題の原因に
なっていることに気づいたそうです。

本書は、承認欲求の持つダークサイドを
解明する本です。

承認欲求は、人間にとって「最強」の
欲求の1つです。

これが満たされると、芋づる式に、
他の有形無形のさまざまな欲求も
満たされることになります。

更に、尊敬や信頼といった好ましい
対人関係も築くことができます。

しかし、あることがきっかけで、
今度は獲得した報酬や人間関係に
とらわれるようになります。

しかも、そこからは容易に逃れる
ことはできません。

それが、「承認欲求の呪縛」です。

なぜなら、人は失うときの価値を、
得るときの価値の何倍も大きく
感じるからです。

これはR・セイラーさんが提唱した
「保有効果」として知られています。

本書は、誰もが持つ「承認欲求」の
正体を明らかにし、それを制御する
方法を教えます。

私は本書を読んでいて、恐ろしさを
感じました。

それが、単なる煽りではなく、
論理的に少しずつ解明されていくので、
より恐ろしく感じました。

あの事件も、この事件も、その背後には
承認欲求があった・・・・。

それは他人事ではなく、誰しも、
「承認欲求の呪縛」に陥る可能性が
あるということです。

本書は、是非、読むべき本として
薦めたい一冊です。

この本から何を活かすか?

プレッシャーに押し潰されないため
には、「問題を相対化」するのが、
効果的なようです。

本書では、白鵬さんに王貞治さんが
与えた助言が紹介されていました。

それは白鵬さんが、大鵬さんの大記録、
優勝32回を目前に控えて、大きな
プレッシャーを感じていたときのこと
でした。

  「32回と考えるのではなく、
  35回、40回と考えたら楽になる」

王さんのアドバイスは、目の前の
目標より、はるか先に目標を置く
ことで、問題の相対化を図ったのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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