活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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GREAT @ WORK 効率を超える力


GREAT @ WORK 効率を超える力

満足度★★★★
付箋数:25

モートン・ハンセンさんは、24歳のときに、
ボストンコンサルティンググループ(BCG)
に就職しました。

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで
金融学の修士課程終えたばかりで、
BCGは夢にまで見た憧れの就職先でした。

若いハンセンさんは、コンサルティングの
仕事をした経験がなかったため、
その経験不足を残業で補おうと考えました。

それからの3年間、週に60時間働き、
それが次第に増え、ついには週90時間も
働くようになっていきました。

その甲斐があって、BCGのコンサルタントと
しては、納得できるアウトプットもでき、
自信も持てるようになっていました。

そんなある日、ハンセンさんは、合併買収の
プロジェクトと悪戦苦闘しているときに、
偶然、同僚の作ったスライドを見にします。

そこでハンセンさんは衝撃を受けました。

その分析は、簡潔明瞭で説得力ある見解と
アイディアに溢れていました。

美しいレイアウトは、見ていて楽しく、
何よりもわかりやすく、理に適っている。

つまり、ハンセンさんが自信をもって
やっていた仕事より、優れていたのです。

そのスライドを作ったのは、
チームメイトのナタリーさん。

しかも、彼女は決して残業をせず、
働くのは午前8時から午後6時まで。

もちろん休日出勤もしません。

ナタリーさんも、コンサルタントとしては、
ハンセンさんと同じ程度の経験しか、
持っていませんでした。

それなのに、自分より圧倒的に少ない時間で、
良い仕事をしている。

この事実を突きつけられて、ハンセンさんは
激しく動揺します。

なぜ、彼女は自分より少ない時間で優れた
業績を上げることができたのか?

これを「ナタリー問題」と呼びます。

ハンセンさんは、その後、BCGを辞め、
ビジネススクールの教授になってから、
大規模な調査を実施しました。

それは職場における個人の業績について、
5000人を調査するプロジェクトでした。

具体的にどのような行動が高い業績に
結びつくかを調べる一大調査です。

プロジェクトの分析結果で判明したのは、
優れた業績のかなりの部分は、
「 “賢く働く” 七つの習慣」によって、
生み出されているということでした。

本書は、5000人の調査からわかった、
「 “賢く働く” 七つの習慣」について
事例を交えながら詳しく解説する本です。

 1. 「すること」を減らし、そこに徹底する
 2. 今そこにある仕事を「再設計」する
 3. 「成長サイクル」を巧みに回す
 4. 「情熱×目的」を強力なエンジンにする
 5. 「しなやかな説得力」で勝ち抜く
 6. 解決を明日に持ち越さない
 7. 1個のプロジェクトに全力投球する

これらが、ハンセンさんが立てた問い、
「ナタリー問題」の答えです。

この中で、1番注目すべきなのは、
「することを減らして、とことんこだわる」
働き方です。

することを増やしてしまうと、2つの罠に
陥ってしまいます。

1つは、手を広げすぎると、ひとつひとつに
十分な注意が払えなくなってしまう罠。

もう1つは、複雑さが増し、それぞれの
タスク管理に多大なエネルギーが必要と
なってしまう罠。

本書では、この罠に陥らないように、
次の戦術を示しています。

  ・「オッカムのかみそり」を使え
  ・自分の体をマストに縛りつけよ
  ・上司に「ノー」を言う

また、本書ではミシュランの三ツ星を
獲得している「すきやばし次郎」の
事例が紹介さていました。

小野二郎さんの「タコを揉む執念」が
目を引きます。

個人的には、「 “賢く働く” 七つの習慣」
には非常に納得感がある本でした。

号令だけの「働き方改革」ではなく、
中身と根拠のある「働き方改革」が
示されていると思います。

この本から何を活かすか?

偉大な企業の条件を導き出した
名著『ビジョナリー・カンパニー』。

この本はジム・コリンズさんの著書として、
知られています。

ハンセンさんは、このシリーズ4作目の、
ビジョナリー・カンパニー4』の
共同執筆者です。

こちらの本は企業が「賢く働く」ための
本ですが、それを個人に落とし込んだのが
本書です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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