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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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「ロンリ」の授業:あの人の話はなぜ、わかりやすいんだろう?


「ロンリ」の授業:あの人の話はなぜ、わかりやすいんだろう? (単行本)

満足度★★★
付箋数:22

次のような会話は、少しシチュエーションが
違っても聞くことがあると思います。

一体、どこがいけないのでしょうか?

 母 「勉強しなさい!」
 息子「どうして勉強しなくちゃいけないの?」
 母 「またそんなこと言って。
    勉強はだいじだからよ!」

相手に自分の考えを伝えるためには、
まず「言いたいこと=意見」を述べます。

次に「なぜ、そう考えるのか=根拠」を
道筋を立てて説明する必要があります。

「意見」だけで、そう主張する「根拠」が
述べられていないと、相手からすると、
憶測、当てずっぽう、独断と感じます。

それでは、先ほどの会話の母のセリフを
「意見」と「根拠」に分けてみましょう。

 ・意見=勉強しなさい
 ・根拠=勉強はだいじだから

一応、意見と根拠に分けることはできます。

しかし、根拠として言っている
「勉強はだいじ」は、「勉強しなさい」と
ほぼ同じことを繰り返しているに過ぎません。

「勉強しなさい」という母親の言葉に
納得しない息子は、「勉強はだいじ」と
言われても納得することはないでしょう。

「見せかけの根拠」になっている主張は、
ビジネス上でも、聞くことがあります。

  「A、なせなら、Aだから」

このように根拠と意見が同じになって
しまっているものを「循環論法」と言います。

  「見せかけの根拠を振り回さないようにする。
  そして逆に、相手が見せかけの根拠を
  示してきたときにはそれにだまされない
  ようにする。論理の力を正しく使うために、
  これは本当にだいじなことです。」

もし、相手が見せかけの根拠を示したなら、
「どうしてそれが根拠になるなか?」と
突っ込んでいく必要があるのです。

本書は、NHK・Eテレで高校講座として
放送された『ロンリのちから』の
第二シーズンを元に作られた本です。

著者は、NHK『ロンリのちから』制作班。

論理トレーニング101題』の著者でもある
立正大学文学部哲学科教授の野矢茂樹さんが
監修を務めています。

  「本書は、 “論理のちから” を楽しんで
  身につけていただけるように、
  一部、ストーリー形式にしました。
  舞台は、とある高校の演劇部。
  文化祭で発表する劇の台本をみんなで
  協力してつくっています。
  ストーリーは、 “ある日突然、主人公
  以外の人が世界から消えてしまった” 
  というところから始まります。
  演劇部が “論理のちから” を使って
  紡いでいくストーリーを、論理の基本を
  学びながらお楽しみください!」

高校生向けの番組がベースになっている
とは言え、論理的な話し方や考え方を
しっかり学んだことのない社会人にも
十分参考になる内容だと思います。

あくまでも論理力の基礎を扱っていますが、
まずはこのレベルからしっかり身につける
ことが論理的になるための近道です。

「不思議の国のロンリ劇場」というコーナー
もあり、本編とは少し違った角度から、
論理的であることを掘り下げて学べます。

  Lesson1 【見せかけの根拠】
  Lesson2 【推測の確かさ】
  Lesson3 【「だから」に反論する】
  Lesson4 【因果関係】
  Lesson5 【ニセモノの説得力】
  Lesson6 【事実・推測。意見】
  Lesson7 【問題を整理する】
  Lesson8 【横ならび論法】
  Lesson9 【ずれた反論】
  Lesson10【異なる意見を尊重する】

NHK高校講座の動画はこちらの
リンクからどうぞ→『ロンリのちから

この本から何を活かすか?

  「みんなそうしているから」
  「今までそうだったから」

これらは、人を思考停止にする呪文です。

本書では、「横ならび論法」陥らないために、
検討すべき2つのポイントを紹介しています。

  1. みんなが間違っているのではないか。
   あるいは、今までの方が間違っている
   のではないか。

  2. みんながそうしている理由が自分に
   当てはまらないのではないか。
   あるいは、今まで成り立ってきた理由が
   今回は成り立たないのではないか。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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