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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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情報戦争を生き抜く 武器としてのメディアリテラシー


情報戦争を生き抜く 武器としてのメディアリテラシー (朝日新書)

満足度★★★
付箋数:20

  「耳目を集める扇動的な情報を掲載する
  ことでアクセスを集め、貼り付けた
  ネット広告で荒稼ぎするネットメディアが
  増加していることも大きな社会問題に
  なっている。今、ネット上で注目される
  匿名の政治的な投稿の一部は、確実に
  何らかの作為が加わったものである。
  我々はこのことに留意してネット上の
  情報に触れなければならない。
  今まで以上に情報の意図を読み解く能力
   “メディアリテラシー” が求められると
  いうことだ。冷戦集結から30年、世界は
  新たな “情報戦争” の時代に突入した。」

世の中にソーシャルメディアが浸透した
ことで、そこに広がるフェイクニュースや
デマが問題になっています。

ロシアの世論工作が、米大統領選挙を左右
したとも言われているのは、記憶に新しい
ところです。

最近では、バイトテロとも言われる
「バカッター」問題が頻繁に起こり、
社会問題にもなっています。

バカッター問題は情報戦争とは違いますが、
ネットの影響力の認識不足なので、
リテラシー不足と考えることもできます。

情報操作されるソーシャルメディアに
翻弄されないために、私たちに必要なのは
「メディアリテラシー」です。

本書は、実際の事例を多く紹介しながら、
情報を読み解く力をつけるための本。

著者はメディア・アクティビストの
津田大介さんです。

津田さんは、ネット情報を汚染する勢力を
次の4つに分類しています。

  1. 義憤に燃えた確信犯
  2. 世論工作業者
  3. ビジネス目的のネットメディア
  4. 中間層・善意の拡散者

この中でメディアリテラシーが不足していると
私たち自身がなってしまう可能性があるのが、
4番の「中間層・善意の拡散者」です。

悪意なく、情報操作をされてしまって、
フェイクニュースなどをシェアしたり、
リツィートしてしてしまう層です。

自覚がないまま、歪んだ情報を広めてしまい、
情報汚染の中でも、最も人数が多いため、
「ネット世論」を形成することになります。

  「現在起きている情報戦争の本質とは何か。
  それは、ソーシャルメディアの影響力が
  マスメディアを超えつつあることで、
  事実が軽視されるようになり、
  その結果として、論理や理屈よりも
  感情が優越し、分断の感覚が増大している
  ということである。」

津田さんは、本書を情報戦争を生き抜く
ための「兵法書」とするために、
最後に4つの方策を示します。

  1. 「技術」で解決する
  2. 「経済制裁」で解決する
  3. 発信者情報開示請求の改善で解決する
  4. 「報道」で解決する

津田さん自身は、こららの方策はいずれも
問題の根本を解決する「特効薬」ではなく、
「対処療法」であると認識しています。

だからと言って、どの対策も、
やらないよりマシだから、すべて粛々と
進めるべきであると述べています。

本書は、1つ1つのトピックは短く読みやすい
反面、ニュースをつなぎ合わせた感があり、
もう少し深く考察しかかった感があります。

本書のベースになっているのが、
津田さんが「週刊朝日」で連載してる
コラムの「ウェブの見方 紙の味方」です。

そのため、少し朝日的な偏りも感じられます。

個人的には、情報社会学と呼べるかどうかは、
少々疑問が残りました。

この本から何を活かすか?

  「多くの人は見出ししか読まない」

これは米コロンビア大学とフランスの
国立情報学自動制御研究所の共同チームに
よる調査結果です。

この結果に対して、津田さんは次の通り
指摘しています。

「見出ししか読まない」のは、別にネット
だけで起きている現象ではないこと。

しかし、マスメディアと異なるのは、
「読まなくてもシェアする」人が多いこと。

確かに、見出しだけが独り歩きすることは、
頻繁に起こっています。

私たちにも簡単に、ネットの見出しを
鵜呑みにしない姿勢が求められます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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