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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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人が集まる会社 人が逃げ出す会社


人が集まる会社 人が逃げ出す会社 (講談社+α新書)

満足度★★★
付箋数:22

あなたの会社は、人が集まる会社ですか?
それとも、人が逃げ出す会社ですか?

本書の著者、下田直人さんは社労士として、
企業の就業規則作りに携わる中で、
多くの経営者と話をしてきました。

そこで見えてきたのは、「人が集まる会社」と
「人が逃げていく会社」の違いでした。

その違いとは、業績や従業員といった
具体的な数字では表せないものした。

それは、「人間らしい心を感じられる会社」か、
「人間らしい心を感じられない会社」か、
という基準でした。

下田さんは、この基準をもとに、世間の
会社を大きく2つに分類しています。

1つは、「人の心を温める会社」。
もう1つは、「人の心を冷やす会社」。

「温める会社」は、人の心が感じられて、
関わる人の心も温めます。

結果として経営も安定し、利益もついてきます。

一方、「冷やす会社」は、人の出入りが激しく、
社内はいつもギスギスしています。

その結果、一時的に数字は良いことがあっても、
長期的には、経営は行き詰まっていきます。

本書では、どうしたら「温める会社」に変わり、
人が集まる会社になれるのかについて、
具体例を挙げながら解説しています。

まず、それぞれの会社の特徴を、
もう少し見てみましょう。

<冷やす会社の特徴>
 ・人をすぐに使えるか使えないかで判断する
 ・やたらとペナルティを科そうとする
 ・本来の目的を見失い、手段が目的と
  なってしまっている

<温める会社の特徴>
 ・フェイストゥフェイスを重視する
 ・多様性の受け入れに柔軟である
 ・個人を大切にしている
 ・利益を一番とは考えていない
 ・人の「良心」を大切にしている

温める会社は、少しアナログで昭和チックな
印象があるかもしれません。

しかし、「ハード」の面ではなく、
「ハート」の面で、会社を居心地がいい場所に
するという発想が根底にあります。

それは、人と人のつながりが感じられて、
心が通う交流があり、心が温まる場所に
会社がなるということです。

では、どうしたら温める会社になれるのか?

下田さんは、温める会社は「クレド」から
始まると言います。

  「クレドや行動指針、理念といった言葉を、
  それぞれの意味合いを理解して使い分け
  している会社もあるが、多くの会社は、
  言葉の使い方は曖昧だ。また本書では、
  それらに明確な定義をつけて分類することを
  目的としていない。
  私がここで伝えたいのは、会社の軸となる
  考えそのものが “温める” ものになっている
  ということだ。」

本書では、ワークショップ形式で、
従業員みんなが集まってクレドを作り、
マンダラート型のシートを使って、
実現のための行動に落とし込んでいく
方法が紹介されていました。

また、会社の仕組みとして、就業規則に
どこまで何を盛り込むのか。

そして、それ以外にどんな仕組みがあると、
「良心」が発揮されるのかについても
具体例が数多く紹介されています。

私たちが飲食店を選ぶときでも、
人が全然入っていない店は入りづらく、
流行っている店なら長時間並んでも
そこで食べたいと思います。

会社も同様で、人が集まる会社には、
その様子を見て、更に人は集まり、
人が逃げ出す会社は、どんな好条件を
出しても、人は寄って来ません。

つまり、会社はどんどん2極化が進む
傾向があるということです。

いくら働き方改革をやっても、
会社の根本が、人の心を温めるように
なっていないと、人は逃げて行くのです。

本書は、会社をよく変えていくための
「新基準」として参考にしたい本です。

この本から何を活かすか?

次に挙げる項目は、あなたの会社の経営者に
当てはまりますか?

 ・経営者はメンターやコーチをつけている
 ・読書家である
 ・心を磨く勉強会に参加している
 ・自らの高まりを周囲にシェアしている
 ・良心を発揮した自分が一番心地よい
  ことを知っている

「温める会社」の経営者は、これらの特徴が
あるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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