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ウイルスは悪者か―お侍先生のウイルス学講義


ウイルスは悪者か―お侍先生のウイルス学講義

満足度★★★
付箋数:24

「ウィルス」とは、一体、何か?

私たちに、最も馴染みのあるウィルスは、
インフルエンザではないでしょうか。

毎年、冬になると決まって流行します。

インフルエンザが冬に流行るのは、
空気が乾燥するからとか、人の免疫力が
低下するからと言われています。

ところで、ウィルスがどんな存在なのか、
正しく答えられる人は、少ないないでしょう。

なぜなら、私たちは高校までの教育課程で
ウィルスについて学ぶ機会が限定的だから。

ちなみに、大辞林でウィルスの定義を
見てみると、次のように説明されています。

  「最も簡単な微生物の一種。核酸として
  DNAかRNA のいずれかをもち、タンパク質の
  外殻で包まれている。動物・植物・細菌を
  宿主とし、その生合成経路を利用して
  増殖するものが多い。濾過性病原体。」

そして、ウィルスには、生物なのか、
それとも無生物なのかという問題があります。

この問題に関して有名なのが、福岡伸一さんの
名著『生物と無生物のあいだ』です。

この本のタイトルは示すとおり、
ウィルスは、生物と無生物のあいだに
位置する、非常に曖昧な存在です。

あと、ウィルスと混同されやすいものとして、
細菌がありますが、細菌はれっきとした
生物です。

細菌は、非常に小さい単細胞生物群。

細菌は細胞の外で増えますが、ウィルスは
細胞の中で中で増えるとう違いがあります。

さて、前置きが長くなりましたが、
本書は「お侍先生」こと、髙田礼人さんの
ウィルスの研究を紹介した本です。

髙田さんは、人獣共通感染症を引き起こす
ウイルスの研究が専門です。

北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター
の教授で、エボラウイルスや
インフルエンザウィルスの研究をする方です。

髙田さんの研究フィールは世界中に渡り、
ザンビア、コンゴ、モンゴル、インドネシア
などにも遠征しています。

本書は、髙田さんがエボラウイルスや
インフルエンザウィルスの研究について
語り、それをライターの萱原正嗣さんが
まとめました。

  「2006年12月、私はアフリカ南部の国・
  ザンビアのとある森へ向かっていた。
  目的地は、ザンビアの首都ルサカから
  520キロメートルほど、車で約8時間の
   “カサンカ国立公園” だ。」

本書は、ザンビアの森にエボラウイルスを
探しにやって来たところから始まります。

  プロローグ エボラウイルスを探す旅
  第1部 ウイルスとは何者なのか
  第2部 人類はいかにしてエボラウイルス
     の脅威と向き合うか
  第3部 厄介なる流行りもの、
     インフルエンザウイルス
  エピローグ ウイルスに馳せる思い――
        ウイルスはなぜ存在するのか

個人的に興味があったのは、やはり身近な
インフルエンザについてです。

かつて、インフルエンザは「宿主の壁」が
あるため、動物から人へは感染しないと
言われていました。

しかし、鳥インフルエンザが突然変異で、
宿主の壁を超え、人にも感染するように
なりました。

これが認められたのも、そんな昔のこと
ではなく、約30年ほど前の出来事です。

1997年に香港の養鶏場で7000羽近い
ニワトリが高病原性鳥インフルエンザで
死んだというニュースが流れました。

それから数ヶ月して、それが3歳児に
感染して、死亡する事態に至りました。

このときに、髙田さんは500本の注射器を
持って、香港へ向かったエピソードが
紹介されています。

エボラのときもそうですが、髙田さんは、
かなり危険な場所に身を投じて研究を
重ねています。

本書は髙田さんの貴重な体験も交えながら、
ウィルスについて学べる本です。

この本から何を活かすか?

高病原性鳥インフルエンザで見つかったのは、
「H5N1亜型」というA型のウィルスです。

参考までに、インフルエンザは全部で
4つの型に分類されます。

A型は人獣共通感染症のウィルス。

B型とC型は、一部の例外を除いて動物には
伝染らず、ヒトを中心に感染するウィルス。

D型は、ヒトへの感染は確認さていない、
牛や豚などに伝染るウィルスです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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