活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書

満足度★★★★
付箋数:23

2016年に刊行されたリンダ・グラットンさん
とアンドリュー・スコットさんの『LIFE SHIFT』。

それ以来、「人生100年時代」という言葉が、
重要なキーワードとなりました。

100歳まで生きるのが当たり前になると、
今の若い世代や現役世代はどう生きるべきなのか?

  「重要になるのは、 “新しい学び方” 、
  そのための心構えを身につけることです。
  それと同時に、教える側の保護者や先生にも、
   “新しい学び方” を伝えるための心構えが
  必要です。学ぶための戦術ではなく戦略が
  必要になるし、そこでは柔軟な思考訓練を常に
  行っていかなければならないでしょう。」

本書は、落合陽一さんが「新しい学び方」に
ついて、親子が一緒に読めるように平易に
書いた本です。

前半では、子どもの教育に関する考え方が、
Q&A形式で書かれていて、途中に落合さんの
半生を挟み、後半は「STEAM教育」について
解説されています。

子どもがいる親にしてみると、今の時代、
どんな育て方をすべきか、どんな教育を施す
べきかと、悩みも多いと思います。

そんな迷いがある方が読むと、Q&Aのパートは、
非常に腹落ちする内容だと思います。

  ・プログラミングの早期教育は必要ですか?
  ・英語はいつから習えばよいですか?
  ・MBAより、リベラルアーツを学ぶべき?

これらの問に対する落合さんの回答は、
本質的には、どれも同じです。

また、本書のメインは「STEAM教育」に関する
パートです。

STEAM教育は、2013年にオバマ大統領が、
国家戦略として掲げたことで話題になりました。

Science(科学)、 Technology(技術)、
Engineering(工学)、Mathematics(数学)に、
Art(芸術)を加えた教育方針。

テクノロジーが発展している時代ですから、
科学、技術、工学、数学の理工系の科目が
重視されるのは感覚的にわかります。

では、なぜここで「アート」が必要なのか?

それはSTEAM教育で育成された人材は、
基本的にシステム思考に陥りがちだから。

論理的に考えているだけでは、飛び抜けた
発想による思考のジャンプは生まれません。

そこで発想力・想像力を豊かにするために、
非合理的なアートの要素を取り込むのです。

AIの時代だからこそ、ロジックだけでは
辿り着けないアートの発想が重要になります。

では、アートはどのように学ぶのか?

本書では、アート鑑賞するときのアドバイスが
書かれています。

  「僕は学生にアートを鑑賞する時は、
  まず最初に、とにかくまっさらな心で見る
  ことを指導しています。そこで得られた
  印象や感覚を “これはなんだろう?” 
   “これはこういうことかな?” と言語化
  して解釈します。
  この時に大事なのは、自分の中に、
  自分なりのコンテクストを持つことです。
  鑑賞したアートを、自分の中の文脈と
  照らし合わせて考えて、論理的に言語化
  することと、五感を使って感じたことを
  バランスよくすることが大切です。」

アートを学ぶことは、前提知識を覚えて、
それを披露することとは違います。

絵を見るのに、正解も不正解もないのです。

さらに落合さんは、これまでの日本の教育では、
「何を覚えるか」ではなく「どう学ぶか」の
視点が欠けていると指摘します。

試験に出ることだけやって、でないことは
やらないという風潮が、「どう学ぶか」を
軽視する原因です。

正解を見つけるためでなく、
自ら課題を発見し、その課題に実践的に
取り組みながら学び続けるためには、
「どう学ぶか」に注目すべきなのです。

この本から何を活かすか?

落合さんは、「嵐」の二宮和也さんと
会ったときのエピソードを披露しています。

その中で「ジャニーズ=伝統芸能」論を
展開していました。

  「アイドルの本質は人間のブランド化
  だと僕は考えています。ジャニーズの
   “アイドル” は、人間そのもののブランド
  でありながら、先達が苦労して作ってきた
  環境、つまり “道” を伝統として引き継ぎ、
  その時代に合わせて整備しながら、
  次の世代へと継承してきたのでしょう。」

このように説明されるとジャニーズが、
能や歌舞伎のように見えてきました。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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