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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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AI×人口減少 これから日本で何が起こるのか

満足度★★★
付箋数:24

日本には、こらから2つの大きな波が、
押し寄せてきます。

1つは、10年~20年単位の中期的な波
である「AIによる自動化」です。

もう1つは、70年~100年単位の長期的な
波である「少子化による人口減少」です。

この2つの波が重なったとき、いったい
日本はどのような状況になっているのか?

そして、私たちは、その2つの波の到来に
備えて、今から何ができるのか?

  「 “AIによる自動化” が動的な波とすれば、
   “少子化による人口減少” は静的な波に
  なります。2つの波が重なるこれから
  20年ほどのあいだに、日本の経済や
  社会の仕組みはもちろんのこと、
  私たちの仕事や給料、生活は大きく
  変わっていくことになるでしょう。
  私たちはそのことを正しく認識して
  危機意識を持ったうえで、しっかりとした
  対応を取ることができる環境を整えて
  いく必要があります。」

本書は、最も予測が当たると言われる
経済アナリスト、中原圭介さんによる
最新の未来予測をまとめたものです。

まず、少子化による人口減少は、
予測する要素が出生率と平均寿命の
2つしかありません。

そのため、かなり高い確率で、
過酷な将来の日本の姿を予想することが
できるのです。

問題となっているのは、団塊の世代が
すべて75歳を迎える「2025年問題」と
団塊ジュニア世代がすべて高齢者になる
「2042年問題」です。

今のままの社会保障の水準を維持すると
間違いなく財源が不足して、
乗り越えられないことになるでしょう。

中原さんは、現実的な数字を試算して、
日本が選べる、3つの選択肢を示しています。

 1. 社会保障費を現状維持のままで、
  消費税を40%に引き上げる

 2. 社会保障サービスを3割削減して、
  消費税を30%にする

 3. 定年を75歳に引き上げて、
  消費税を20%にする

この中で、現実的に受け入れられる
選択肢は、3番しかないでしょう。

次に、もう1つの波であるAIによる自動化
では、雇用への影響が考えられます。

マニュアルのある普通の仕事が激減する
ことは避けられません。

高度な知識を持つ専門職、例えば弁護士、
公認会計士、税理士、弁理士などの仕事も
かなりの確率でAIに置き換えられます。

そして、医師の仕事も8割がAIやロボットで
代替できるという調査もあります。

人にかできないことはなくなるのでは?
と心配になってきますが、中原さんは
次のようなアドバイスをしています。

  「私の答えは “AIと闘わずに、
  AIと共生しなさい” ということです。
  さらには、 “AIとの共生に必要なスキル
  とは何なのか” という質問に対しては、
   “人間が複雑であり続けること” だと
  思っています。(中略)
  私たちは自己研鑽や試行錯誤を繰り返し、
  様々な経験を重ねることで、人間の
  複雑さを身に着けていくことが重要で
  あるのではないでしょうか。」

このアドバイスは、若干、抽象的ですが、
それ以外の予測は、論理的で論旨も明快でした。

いつも中原さんの本を読んでいる方に
とっては、新鮮味はないのかも知れませんが、
個人的には、日本の未来の姿を見通すために、
非常に役立ちました。

この本から何を活かすか?

少子化による人口減少を止める方法はないのか?

中原さんは、以前からの持論で、次の2つの
組み合わせが、少子化対策に有効であると
述べています。

1つは、「大企業の本社機能の分散」です。

本書では建設機械大手のコマツの事例を
紹介していました。

もう1つは、「地方大学の改革」です。

こちらは、秋田県の国際教養大学や
長野県立大学の事例が紹介されていました。

鍵は、単独で施策を実施するのではなく、
相性のいい施策を組み合わせて実施する
ことのようです。

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| 社会・国家・国際情勢 | 05:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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